大キレット。 漢字で書くと 「大切戸」。
大キレット。 何だか緊張する響き。

～ 北アルプス南岳と北穂高岳の間にあるV字状に切れ込んだ岩稜帯である。
　 この縦走ルートは、痩せた岩稜が連続し、長谷川ピークや飛騨泣きといった難所が点在する。～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by Wikipedia

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今回の山行プラン名 「秋のアレ」 。

【4日目（最終日）のルート】
南岳小屋 ～ 大キレット ～ 北穂高岳 ～ 涸沢 ～ 上高地 ～自宅　。


この日の朝は寒かった。
朝方はシュラフの中で震えが止まらずほとんど寝られなかった。(*_*;
気温は0℃、テントの外に出しておいたプラティの水が凍っていた。

起きてすぐエスビットのポケットストーブで沸かしたお湯を飲んで体を温めた。
生き返った。

・・・で、早々に荷物を背負っていざ出発！







朝陽に大キレットの影が深い。
ココを行くのか。行くのだ。



今日の目的は、正面のピーク 北穂高岳 （3,106m） に登ることではなく 、この大キレットを 「越える」 こと。
いつか、大キレットをやりたいな～と思っていたその日がついに来てしまった。 いや、来たぞ！

ちとコワいが 頑張れ自分。
まずは一歩から踏み出す。


＝3


振り返って休憩、最初の獅子鼻からここまで降りてきた。






今、大キレットをやっている。






そして慎重に高度感のある岩稜帯を進んで行く。





ここは、岩に抱きつきながら右に降りたと思う。
SASUKEのローリング丸太のイメージ。





越えた、難所と言われる 長谷川ピークを振り返る。
どこをどうやって降りてきたかはあまり覚えてないや。




緊張で、ここまでずっとアドレナリンがドバドバ出まくっていたけど、






岩の間に小さく咲くイワツメクサを見たら、何だか急にリラックスできた。

この後、イチゴ味のあめ玉を舐めながら進む～～


＝3




A沢のコルまで来て、南岳からのルート振り返ってひと休み。
ハラはへっていなかったが、一応スポーツようかんを食べておいた。


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ここからがムズカシイ岩場とのことだが・・・





ルートは頭上か！

うりゃりゃ！！





ここもステップや鎖を頼りにしながら ガシガシと岩登り！ （画像クリックで超拡大）

あれれ？スリルと緊張感が妙に気持ち良くなってきたぞ。



一段登り切って振り返ると、昨日登頂した槍が見えてきてニヤニヤ。（笑）






正面を見上げると、北穂小屋見えたー！



急斜面ではあるが、ゴールが見えたので どんどん足が前に出る！




で・・・



無事越えてこれた大キレット。(^^)/

7月に見た のこの風景、今回ココを歩いて越えてきた。　そして、あの穂先から歩いて来た。
達成感もひとしおだ。




生ビールのうまさもひとしお。（笑）



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北穂高岳をスタッと通過し、紅葉が始まっていた涸沢カール を下っていく。




涸沢から本谷橋まで降りてくる途中、初日に歩いた 横尾本谷の沢ルート が見えた。
戻って来たんだなぁ～って実感した。



上高地の河童橋まできたら、



沢渡行きのバス待ち行列が河童橋近くまで伸びていた (*_*;
シルバーウィークなんだなぁ～って実感した。（汗）



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・・・ということで、3泊4日 「秋のアレ」 無事終了。(^^)

今回、バリエーションルートから横尾本谷右俣カールを歩けた。
初の槍ヶ岳登頂ができた。
大キレットを越えられた。
涸沢カールの紅葉を見ることができた。
そして、上高地から沢渡行のバスに乗るまで2時間待った（汗）。

内容の濃い良い山行だった。
何より天候に恵まれて良かった。



hさん、mjさん おつかれやまでした！

今度は 「冬のアレ」?　「次のコレ」?　「アレのソレ」?　ですね。（笑）



－ 完 －



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