2024 ツキイチ8月分 ~小沢の黒ヤマト2~
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この小沢まで行くのは遠い。

谷底まで降りるのも急斜面ではあるが、
そこからこの小沢まではゴルジュ帯を突破していかなければならない。

ゴルジュ帯を抜け、開けた場所に出ると小沢まではもうあと少し。
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そしてその小沢に到着。

前月の"想定外岩魚"は今回不在であったものの(笑)、ここから今回の本格調査開始。
私は過去にこの小沢を約50mだけ釣り上がったことがあり 黒いヤマトイワナが釣れた。
その先、その奥へ入るのは今回が初めてである。
この沢の、その先がどうなっているのか自分達の目で確かめたい。
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Fさんと、2008年から続けている、信州木曽谷支流の調査。
「月イチ定例!支流調査」、通称「ツキイチ」。
前回入口にいた大型岩魚と過去に釣れたことがある黒ヤマトが棲む沢。
今回の調査はいつにも増してワクワク度が高い。
最初は魚の気配がなかったものの、釣り上がっていくと・・

私に岩魚。黒岩魚、黒ヤマトイワナ。
Fさんも友軍ミノー群で次々と岩魚を釣り上げていく。


真っ黒ではないが、肉厚な岩魚も飛び出す。
岩魚が好みそうな淵が多く連続するこの苔むした小沢。
GPS、紙地図ともに等高線は詰まっているが水線はまだまだ続いており、
この先どんな大岩魚が、いや、この先はどうなっているんだろうと竿を振りながら遡行すると・・

滝!
しかも巨大で横に長い滝が現れた。
滝壺はなくヌシの棲み場所はなさそうであったが、
二人の気持ちはすでにもうこの滝上。
過去の調査から、滝上から魚影が消えたことがあった。
過去の調査から、滝上には楽園があったこともあった。
今回はここまでの魚影から、二人とも思っていたのは後者。
越えられるか。厳しいか。
この滝と滝周りをよく観察し、左側からアタックしてみようと二人で決めた。
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草と笹を左右の手で掴み、急斜面を登って登って登り切ると背の高い笹薮の中。
滝の高さは越えて登り切り突破したものの、沢に出るまではさらに激しい笹薮を漕がねばならない。
笹薮に突っ込んで行くということは・・

源流に青いガチャピン登場。(笑)
何度も山ダニに痛い目にあっているFさんは防護服&ネットで完全ガード。
そう、失敗という言葉はない。
そして沢に出ると・・

なんと!水が無い!
なんということでしょう。(焦)
滝の上は、楽園でも魚影が消えるでもなく、水が無かったとは。
雨時には水が流れるのだろうがこれでは魚が棲めない。居ない。
となれば釣りは不可、メシメシ、サワメシ。(正確には枯れサワメシ)

Fさんは 青いガチャピンから人間へチェンジ(笑)

沢であるべき場所に荷物やら食材を並べちらかし・・


夏野菜を焼いてからの毎度のカップ麺BIG。
ツキイチ、まさか沢音のしない場所でメシを食べることになるとは思わなかったけれど・・
「うまい!」
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食べ終わったら脱渓ポイントを目指して枯沢を行き、
GPSで現在地を確認すると、再び笹薮斜面を登り切り車道へ飛び出し帰還。
そして今回はなんとそこに私の車がある!
そう、今回は(も)あらかじめこの脱渓ポイントに車を1台置いておいたのだ。
ラクして戻れる!

昨シーズンは脱渓ポイントまで辿り着き、車へ行こうとしたら鍵を忘れたことに気づき、
遡行してきた沢を再びトボトボ歩いて引き返したなぁ。
今回はその教訓を活かして車作戦初めて大成功。
入渓時に何度も鍵を持ったことを確認した。
そう、失敗という言葉はない。ははは。
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Fさん、お疲れさまでした。
滝はあったとしても、滝上に水が無かったとは想定もしていませんでした。
でもこれが調査、事実を確かめられたことに満足です。

人から聞いた話ではなく、ネットからの情報でもなく、
実際に自分たちで来て見てみにゃ分からん。
そしてそこにあったことが事実であり これが調査の結果。

この調査は、魚を釣ることを目的としない。
その沢の、その先がどうなっているのか自分達の目で確かめたい。
ただそれだけ。
ツキイチ調査 令和6年8月分、「小沢の黒ヤマト2」
-完-
<おまけ>

今回活躍した「チェンスパ」。
刃がしっかりグリップして、急斜面でも登りやすかったでーす。
この小沢まで行くのは遠い。

谷底まで降りるのも急斜面ではあるが、
そこからこの小沢まではゴルジュ帯を突破していかなければならない。

ゴルジュ帯を抜け、開けた場所に出ると小沢まではもうあと少し。
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そしてその小沢に到着。

前月の"想定外岩魚"は今回不在であったものの(笑)、ここから今回の本格調査開始。
私は過去にこの小沢を約50mだけ釣り上がったことがあり 黒いヤマトイワナが釣れた。
その先、その奥へ入るのは今回が初めてである。
この沢の、その先がどうなっているのか自分達の目で確かめたい。
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Fさんと、2008年から続けている、信州木曽谷支流の調査。
「月イチ定例!支流調査」、通称「ツキイチ」。
前回入口にいた大型岩魚と過去に釣れたことがある黒ヤマトが棲む沢。
今回の調査はいつにも増してワクワク度が高い。
最初は魚の気配がなかったものの、釣り上がっていくと・・

私に岩魚。黒岩魚、黒ヤマトイワナ。
Fさんも友軍ミノー群で次々と岩魚を釣り上げていく。


真っ黒ではないが、肉厚な岩魚も飛び出す。
岩魚が好みそうな淵が多く連続するこの苔むした小沢。
GPS、紙地図ともに等高線は詰まっているが水線はまだまだ続いており、
この先どんな大岩魚が、いや、この先はどうなっているんだろうと竿を振りながら遡行すると・・

滝!
しかも巨大で横に長い滝が現れた。
滝壺はなくヌシの棲み場所はなさそうであったが、
二人の気持ちはすでにもうこの滝上。
過去の調査から、滝上から魚影が消えたことがあった。
過去の調査から、滝上には楽園があったこともあった。
今回はここまでの魚影から、二人とも思っていたのは後者。
越えられるか。厳しいか。
この滝と滝周りをよく観察し、左側からアタックしてみようと二人で決めた。
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草と笹を左右の手で掴み、急斜面を登って登って登り切ると背の高い笹薮の中。
滝の高さは越えて登り切り突破したものの、沢に出るまではさらに激しい笹薮を漕がねばならない。
笹薮に突っ込んで行くということは・・

源流に青いガチャピン登場。(笑)
何度も山ダニに痛い目にあっているFさんは防護服&ネットで完全ガード。
そう、失敗という言葉はない。
そして沢に出ると・・

なんと!水が無い!
なんということでしょう。(焦)
滝の上は、楽園でも魚影が消えるでもなく、水が無かったとは。
雨時には水が流れるのだろうがこれでは魚が棲めない。居ない。
となれば釣りは不可、メシメシ、サワメシ。(正確には枯れサワメシ)

Fさんは 青いガチャピンから人間へチェンジ(笑)

沢であるべき場所に荷物やら食材を並べちらかし・・


夏野菜を焼いてからの毎度のカップ麺BIG。
ツキイチ、まさか沢音のしない場所でメシを食べることになるとは思わなかったけれど・・
「うまい!」
----------------------------------------------
食べ終わったら脱渓ポイントを目指して枯沢を行き、
GPSで現在地を確認すると、再び笹薮斜面を登り切り車道へ飛び出し帰還。
そして今回はなんとそこに私の車がある!
そう、今回は(も)あらかじめこの脱渓ポイントに車を1台置いておいたのだ。
ラクして戻れる!

昨シーズンは脱渓ポイントまで辿り着き、車へ行こうとしたら鍵を忘れたことに気づき、
遡行してきた沢を再びトボトボ歩いて引き返したなぁ。
今回はその教訓を活かして車作戦初めて大成功。
入渓時に何度も鍵を持ったことを確認した。
そう、失敗という言葉はない。ははは。
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Fさん、お疲れさまでした。
滝はあったとしても、滝上に水が無かったとは想定もしていませんでした。
でもこれが調査、事実を確かめられたことに満足です。

人から聞いた話ではなく、ネットからの情報でもなく、
実際に自分たちで来て見てみにゃ分からん。
そしてそこにあったことが事実であり これが調査の結果。

その沢の、その先がどうなっているのか自分達の目で確かめたい。
ただそれだけ。
ツキイチ調査 令和6年8月分、「小沢の黒ヤマト2」
-完-
<おまけ>

今回活躍した「チェンスパ」。
刃がしっかりグリップして、急斜面でも登りやすかったでーす。
この記事へのコメント
黒ヤマトが潜む小沢のヌシは、勘が良いです。
私のフックを食いちぎり、
奴は必ずやって来ると思って
逃亡したのでしょう。
ヌシが一枚うわてでした。
しかし、滝の上に水が無いのは驚きでした。
これぞ調査ですね。
今回は鍵を忘れなくて良かったです。
失敗と言う言葉はないですからね。
私のフックを食いちぎり、
奴は必ずやって来ると思って
逃亡したのでしょう。
ヌシが一枚うわてでした。
しかし、滝の上に水が無いのは驚きでした。
これぞ調査ですね。
今回は鍵を忘れなくて良かったです。
失敗と言う言葉はないですからね。
◆Fさん、こんばんは。
そう、まさか滝上に水が無かったとは。
行って見なければ分かりませんでしたね。
が、今思えば、Fさんが脱渓ポイントの事前調査に行ってくれた際、
車道から沢が近いはずなのに「沢の音がしなかった」と言っていた理由が解明されましたね。
小沢のヌシ、まさか入り口のあんな小ポイントに潜んでいたとは。
その正体をつきとめなければなりません。今後の宿題ですね。
今回の調査完遂のカギはキーでした。
今回忘れなかったおかげで、失敗という言葉が成功に変わりました。
想定と準備、そして行動。大切です。
ここ、2025シーズンのテストに出ますね(笑)
そう、まさか滝上に水が無かったとは。
行って見なければ分かりませんでしたね。
が、今思えば、Fさんが脱渓ポイントの事前調査に行ってくれた際、
車道から沢が近いはずなのに「沢の音がしなかった」と言っていた理由が解明されましたね。
小沢のヌシ、まさか入り口のあんな小ポイントに潜んでいたとは。
その正体をつきとめなければなりません。今後の宿題ですね。
今回の調査完遂のカギはキーでした。
今回忘れなかったおかげで、失敗という言葉が成功に変わりました。
想定と準備、そして行動。大切です。
ここ、2025シーズンのテストに出ますね(笑)