種池山荘~鹿島槍ヶ岳 (敗退)

【北アルプス 種池山荘~鹿島槍ヶ岳(南峰)まで】 約7㎞、標準CT 4時間30分 (往復9時間)。
初の雪中テント泊 2日目は、鹿島槍ヶ岳を目指して早朝出発するも、
結局 布引岳 にも届かず敗退ス。(^^ゞ
鹿島槍ヶ岳、遠かった~
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初日の記事は こちら からどうぞ。
朝3時30分、機内モードの携帯アラームで起床すると、テント内は0度。外は-4度。

寒いけど、意外と寒くない。痛い寒さではないぞ。
昨夜のテント内も0度。
マットを二枚重ね、800FPのシュラフに潜り込んだら 暑くて暑くて寝付けず、
結局 象足、ダウンパンツ、ニュウモラップ を脱いで寝た。
昨夜の揺れもコワかったけど無事に目が覚めた。
酸欠も無く無事に目が覚めた。
夜が終わって良かった~
意外と良く寝れたし。
さて、温かい朝メシ(餅入りラーメン)を食べて 鹿島槍ヶ岳を目指して歩くぞぉ~
そのためのお湯作りを開始しよう。

・・・と思ったけど、
ワカンを確認したらベルトの部分が凍ってカチコチ。(汗)
1回目のお湯は、プラティパスに入れその解凍用熱源に使用だな。冷めても下山用の飲料水になる。
行動中に温かいコーヒーも飲みたいので、昨夜作って入れておいたTHERMOSのお湯を沸かし直す。
往復9時間行動するには飲料水がまだ足りないか。
さらに雪からお湯作って、もう一本のTHERMOS500mlボトルへ。
・・・4回目で、やっとラーメン用のお湯づくり。
大丈夫、まだ雪はたっぷりあるし。(笑)
雪山テント泊、朝忙しいのは雪からの水作りだった。
翌朝少しでも楽になるよう、次は夜もっと水を作っておこう。
湯たんぽに入れておけばそのままシュラフinで温かいし、翌朝沸かすだけで早いな。
暑くて脱いだ衣類はもっと減らせるだろう。
でも、昨夜は覚悟してたほど気温が下がらなかったから、やっぱりこの量必要か。
湯たんぽがあれば上下1枚づつ削れる ?
燃料ガスは、昨夜分とこの時点で250カートリッジ1缶で余裕。 頭にメモメモ~
・・・っと、ラーメンがのびてしまう。(笑)
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朝5時、やっと 出発 !!
隣テントの3人パーティーはまだ準備中。
目標は鹿島槍ヶ岳 南峰。
いざ。

ヘッデンをつけて、真っ暗な中 昨日のmyトレースをたどる。

昨日散歩しておいて良かった~
爺ヶ岳南峰は昨日登ったのでスルーし、中峰に向けトラバース道を。

中峰に立ち、トレースをたどりながら爺ヶ岳北峰を過ぎたあたりで・・・

東からオレンジの光。
朝が来た !
時間は朝6時30分、歩いて来た稜線を振り返る。

種池山荘がもうあんな遠くに。 来た !
今まで暗くてよく分からなかったけど。
7:10 冷乗越 (赤岩尾根分岐) 到着。

鹿島槍までまだ4㎞も?
この雪登山道、あと2時間で届くのか。
後ろに冷池小屋が見える。
まずはあそこまで。
テント撤収&下山を考えて、9時に登頂できなければ撤退と決めていた。
7:30 冷池小屋 (閉鎖中/冬季避難室アリ) 着

雪が締まっているので、ワカンを外し、アイゼン装着し再び歩き出す。
行けるか。
目指す鹿島槍は、ますます濃くなってきたガスの中だけど~ (*_*;

8:00 冷池山荘テント場通過~
通過はしたものの、相変わらずガスガス。
風が出て小雪も舞ってきた。
このまま登っても眺望は無いだろう。
立ち止まって頭の中で所要時間を計算した。
9時登頂、13時テント場戻り、撤収に1時間として下山に3時間。17時か。
出来ないことはないが、せっかく鹿島槍に登るなら天気のイイ時がイイよなぁ。
「そんなに急いで登ったら、直ぐに登りたい山なくなっちゃいますよ〜」
・・・南の方から、hさんの声が聞こえたような気がした。(笑)
吹雪いて来た中、その場で立ち止まったまま まだ考える。
鹿島槍ヶ岳登頂、う~む。
すでに爺ヶ岳リベンジ登頂は達成ができている。
そして、一番やりたかった雪中テント泊ができたのでもういいんじゃ?。
・・・そう思ったら、登ろうとしていたエネルギーが一気に引いていった。
撤退 !

--------------------------------------------------------------------------------------
冷池山荘まで戻り、2階にある冬季避難室を下見に覗くと、単独ハイカーの男性が休憩中。

「どちらから登ってきたんですか。赤岩尾根 ? 」
「そうですよ~」
そう言って地図を広げてくれた。
「この辺 (赤岩尾根 高千穂平?) の樹林帯にテントが張れるんですよね。」
ニヤリ。
鹿島槍アタック前の貴重な時間をありがとうございました。
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さあ、テント場へ戻れ~

風びゅうびゅう。
さらに昨日からの行動でバテてしまい、10分歩いては少し休むを繰り返す。
ふぅ~。。。
ウエストポーチのポケットからチョコを出してベホイミ。
色々理由つけたけど、結局体力的に行けなかったんじゃ。(苦笑)
11:00 種池山荘脇のテントへ帰還。

12:00 撤収完了、あまり軽くなってない(汗)、ザックを背負って下山開始。
さらば種池山荘、そして 「猫耳のテンバ」 、一晩ありがとう。
---------------------------------------------------------------------------------
下山は、雪が締まっていたので早々にワカンをはずしツボ足で。
昨日朝イチで自ら切ったステップを下っていく。

この谷筋、平行トラバース??
私は来る時、コワくて大高巻きしたけども。
みんなが歩いているので、私もありがたく利用させてもらった。
13:30

かなり下ってきた頃、昨日から見下ろしていた稜線が雲間に覗いた。
この時、「あの高さまで登って泊まってきたんだなぁ」 って実感した。
行ってこれた。やれた。
鹿島槍ヶ岳には届かなかったけどね。(^^;
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14:00 無事車に到着。(^^)/
初の雪中テント泊、不安で心配なことも多かったけど、
現地で出会った皆さんのおかげで、精神的にも助けられ無事完遂。
夜の地震にはビビったけど、気温も高めでありがたかった。
次回はもっとマイナス気温の世界を経験してみてもいいいかなぁ。
私もだんだんM男だ。(笑)
さてと、大町温泉郷で温泉に浸かって 解凍&サッパリして帰ろう~
- 完 -
初日の記事は こちら からどうぞ。

寒いけど、意外と寒くない。痛い寒さではないぞ。
昨夜のテント内も0度。
マットを二枚重ね、800FPのシュラフに潜り込んだら 暑くて暑くて寝付けず、
結局 象足、ダウンパンツ、ニュウモラップ を脱いで寝た。
昨夜の揺れもコワかったけど無事に目が覚めた。
酸欠も無く無事に目が覚めた。
夜が終わって良かった~
意外と良く寝れたし。
さて、温かい朝メシ(餅入りラーメン)を食べて 鹿島槍ヶ岳を目指して歩くぞぉ~
そのためのお湯作りを開始しよう。

・・・と思ったけど、
ワカンを確認したらベルトの部分が凍ってカチコチ。(汗)
1回目のお湯は、プラティパスに入れその解凍用熱源に使用だな。冷めても下山用の飲料水になる。
行動中に温かいコーヒーも飲みたいので、昨夜作って入れておいたTHERMOSのお湯を沸かし直す。
往復9時間行動するには飲料水がまだ足りないか。
さらに雪からお湯作って、もう一本のTHERMOS500mlボトルへ。
・・・4回目で、やっとラーメン用のお湯づくり。
大丈夫、まだ雪はたっぷりあるし。(笑)
雪山テント泊、朝忙しいのは雪からの水作りだった。
翌朝少しでも楽になるよう、次は夜もっと水を作っておこう。
湯たんぽに入れておけばそのままシュラフinで温かいし、翌朝沸かすだけで早いな。
暑くて脱いだ衣類はもっと減らせるだろう。
でも、昨夜は覚悟してたほど気温が下がらなかったから、やっぱりこの量必要か。
湯たんぽがあれば上下1枚づつ削れる ?
燃料ガスは、昨夜分とこの時点で250カートリッジ1缶で余裕。 頭にメモメモ~
・・・っと、ラーメンがのびてしまう。(笑)
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朝5時、やっと 出発 !!
隣テントの3人パーティーはまだ準備中。
目標は鹿島槍ヶ岳 南峰。
いざ。

ヘッデンをつけて、真っ暗な中 昨日のmyトレースをたどる。

昨日散歩しておいて良かった~
爺ヶ岳南峰は昨日登ったのでスルーし、中峰に向けトラバース道を。

中峰に立ち、トレースをたどりながら爺ヶ岳北峰を過ぎたあたりで・・・

東からオレンジの光。
朝が来た !
時間は朝6時30分、歩いて来た稜線を振り返る。

種池山荘がもうあんな遠くに。 来た !
今まで暗くてよく分からなかったけど。
7:10 冷乗越 (赤岩尾根分岐) 到着。

鹿島槍までまだ4㎞も?
この雪登山道、あと2時間で届くのか。
後ろに冷池小屋が見える。
まずはあそこまで。
テント撤収&下山を考えて、9時に登頂できなければ撤退と決めていた。
7:30 冷池小屋 (閉鎖中/冬季避難室アリ) 着

雪が締まっているので、ワカンを外し、アイゼン装着し再び歩き出す。
行けるか。
目指す鹿島槍は、ますます濃くなってきたガスの中だけど~ (*_*;

8:00 冷池山荘テント場通過~
通過はしたものの、相変わらずガスガス。
風が出て小雪も舞ってきた。
このまま登っても眺望は無いだろう。
立ち止まって頭の中で所要時間を計算した。
9時登頂、13時テント場戻り、撤収に1時間として下山に3時間。17時か。
出来ないことはないが、せっかく鹿島槍に登るなら天気のイイ時がイイよなぁ。
「そんなに急いで登ったら、直ぐに登りたい山なくなっちゃいますよ〜」
・・・南の方から、hさんの声が聞こえたような気がした。(笑)
吹雪いて来た中、その場で立ち止まったまま まだ考える。
鹿島槍ヶ岳登頂、う~む。
すでに爺ヶ岳リベンジ登頂は達成ができている。
そして、一番やりたかった雪中テント泊ができたのでもういいんじゃ?。
・・・そう思ったら、登ろうとしていたエネルギーが一気に引いていった。

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冷池山荘まで戻り、2階にある冬季避難室を下見に覗くと、単独ハイカーの男性が休憩中。

「どちらから登ってきたんですか。赤岩尾根 ? 」
「そうですよ~」
そう言って地図を広げてくれた。
「この辺 (赤岩尾根 高千穂平?) の樹林帯にテントが張れるんですよね。」
ニヤリ。
鹿島槍アタック前の貴重な時間をありがとうございました。
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さあ、テント場へ戻れ~

風びゅうびゅう。
さらに昨日からの行動でバテてしまい、10分歩いては少し休むを繰り返す。
ふぅ~。。。
ウエストポーチのポケットからチョコを出してベホイミ。
色々理由つけたけど、結局体力的に行けなかったんじゃ。(苦笑)
11:00 種池山荘脇のテントへ帰還。

12:00 撤収完了、あまり軽くなってない(汗)、ザックを背負って下山開始。
さらば種池山荘、そして 「猫耳のテンバ」 、一晩ありがとう。
---------------------------------------------------------------------------------
下山は、雪が締まっていたので早々にワカンをはずしツボ足で。
昨日朝イチで自ら切ったステップを下っていく。

この谷筋、平行トラバース??
私は来る時、コワくて大高巻きしたけども。
みんなが歩いているので、私もありがたく利用させてもらった。
13:30

かなり下ってきた頃、昨日から見下ろしていた稜線が雲間に覗いた。
この時、「あの高さまで登って泊まってきたんだなぁ」 って実感した。
行ってこれた。やれた。
鹿島槍ヶ岳には届かなかったけどね。(^^;
--------------------------------------------------------------------------------
14:00 無事車に到着。(^^)/
初の雪中テント泊、不安で心配なことも多かったけど、
現地で出会った皆さんのおかげで、精神的にも助けられ無事完遂。
夜の地震にはビビったけど、気温も高めでありがたかった。
次回はもっとマイナス気温の世界を経験してみてもいいいかなぁ。
私もだんだんM男だ。(笑)
さてと、大町温泉郷で温泉に浸かって 解凍&サッパリして帰ろう~
- 完 -
この記事へのコメント
こんばんは。
外での地震はどんな感じだったんでしょうか?
雪崩は無かったんですかね?
しかし、冒険者ですね。
私にはとても無理です。
自然は、人間に厳しいです。命を簡単に奪います。
安全第一で気をつけてくださいね。
外での地震はどんな感じだったんでしょうか?
雪崩は無かったんですかね?
しかし、冒険者ですね。
私にはとても無理です。
自然は、人間に厳しいです。命を簡単に奪います。
安全第一で気をつけてくださいね。
◆Fさん、こんにちは。
そうですね、自然の力の前では人間はあまりにも無力です。
この時大地に背中をつけていましたが、
突き上げる振動に どうすることもできず、ただただおさまるのをじっと待つのみでした。
今回、退路絶たれることもなく無事戻ってこれましたが、
自然相手の遊びは、いつも危険を伴っていると胆に銘じて行動しなければいけませんね。
そうですね、自然の力の前では人間はあまりにも無力です。
この時大地に背中をつけていましたが、
突き上げる振動に どうすることもできず、ただただおさまるのをじっと待つのみでした。
今回、退路絶たれることもなく無事戻ってこれましたが、
自然相手の遊びは、いつも危険を伴っていると胆に銘じて行動しなければいけませんね。
聞こえましたか(笑)
まあ同じ山に何回登っても、楽しいもんは楽しいんですけどね!
しかし今回は(も)心配しましたぜ~^^;;
まあ同じ山に何回登っても、楽しいもんは楽しいんですけどね!
しかし今回は(も)心配しましたぜ~^^;;
◆hさん、こんばんは。
いつもご心配をおかけます。(^^;
よりによってでしたが、どうにか無事に戻って来られました。
皆さんからもご心配の連絡をいただきました。
ありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
いつもご心配をおかけます。(^^;
よりによってでしたが、どうにか無事に戻って来られました。
皆さんからもご心配の連絡をいただきました。
ありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。