幻の滝壺 ~険谷から脱出セヨ!

今回 脱渓に使った尾根斜面の途中で小休止中~
さあ、迫る笹斜面を突破し、この谷から脱出セヨ!
-----------------------------------------------------------
10年目に突入した Fさんとの ツキイチ。
朝8時、入渓!


巨岩の谷を調査。

入渓から3時間、魚の写真無くサワメシ。

それからさらに4時間、全く魚の姿は見えず滝Ⅱにて。

そして午後3時、目的の滝Ⅲ到達。
今回目指してきた滝と滝壺。
きっとヌシがいるだろうと計画を練って辿り着いた滝壺。
この滝壺へ降りて竿を出そうと30mのザイルを持ってきたけど、
やはり渓床まで下降するのは困難そうであった。
無理して降りられたとしても、もうここまでで沢に生命反応は無くなっていたので、
成果物は得られないと思い ただただ見下ろしていた。
現実にそこに見えている滝壺。
でも行くことができない滝壺。
さあ、脱出。
=3
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アイゼン、ピッケルを持ってきたので、奥の土斜面からの脱渓を狙うも、
土は脆く岩から剥がれ、急斜面に身体を持ち上げることができず断念。
沢を少し下った場所から、
ピッケルのブレードで削った足場を頼りに笹藪尾根に取りつく。
後は、体力勝負。
この尾根を登り切ればよい。
進路は分かっている。太陽が沈む方向、西へ!西へ!

左右の手で熊笹を3~5本掴みながら身体を引き寄せ、
足を滑らせながら急斜面に持ち上げていく。
登り切った台地で、額から落ちる大粒の汗をぬぐって小休止。
ふひぃ~
------------------------------------------------------------
再び現れた熊笹帯はもう平地、突っ込むことに躊躇はない。

五月蠅い笹笹、手強い笹。
言いにくいぞ笹笹。熊笹。
そんな笹を掻き分け前進、ヤマダニ注意!
しかしこれが永遠と続く訳ではないので、ここまでくればもう大丈夫。
午後5時、高いところ目指して漕ぎ切ったところで古道に飛び出した。
脱出成功!
目的達成!
-----------------------------------------------------------
Fさんと、2008年から始めた 信州木曽谷の月イチ定例支流調査。通称「ツキイチ」。
10年目となる今回の調査は 入渓直後にFさんに岩魚が釣れた(写真無し)ものの、
その後釣果無し、魚の姿さえ見ることができず終了。
でもこれが調査。
そして、私念願の この険谷の源流部から抜けて車に戻ることができたので満足。
Fさんお疲れさまでした。
私の希望にお付き合いいただきありがとうございました。
この調査は、魚を釣ることを目的としない。
その沢の、その先がどうなっているのか自分達の目で確かめたい。
ただそれだけ。

ツキイチ調査6月分、「幻の滝壺 ~険谷から脱出セヨ!」
-完-
10年目に突入した Fさんとの ツキイチ。
朝8時、入渓!


巨岩の谷を調査。

入渓から3時間、魚の写真無くサワメシ。

それからさらに4時間、全く魚の姿は見えず滝Ⅱにて。

そして午後3時、目的の滝Ⅲ到達。
今回目指してきた滝と滝壺。
きっとヌシがいるだろうと計画を練って辿り着いた滝壺。
この滝壺へ降りて竿を出そうと30mのザイルを持ってきたけど、
やはり渓床まで下降するのは困難そうであった。
無理して降りられたとしても、もうここまでで沢に生命反応は無くなっていたので、
成果物は得られないと思い ただただ見下ろしていた。
現実にそこに見えている滝壺。
でも行くことができない滝壺。
さあ、脱出。
=3
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アイゼン、ピッケルを持ってきたので、奥の土斜面からの脱渓を狙うも、
土は脆く岩から剥がれ、急斜面に身体を持ち上げることができず断念。
沢を少し下った場所から、
ピッケルのブレードで削った足場を頼りに笹藪尾根に取りつく。
後は、体力勝負。
この尾根を登り切ればよい。
進路は分かっている。太陽が沈む方向、西へ!西へ!

左右の手で熊笹を3~5本掴みながら身体を引き寄せ、
足を滑らせながら急斜面に持ち上げていく。
登り切った台地で、額から落ちる大粒の汗をぬぐって小休止。
ふひぃ~
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再び現れた熊笹帯はもう平地、突っ込むことに躊躇はない。

五月蠅い笹笹、手強い笹。
言いにくいぞ笹笹。熊笹。
そんな笹を掻き分け前進、ヤマダニ注意!
しかしこれが永遠と続く訳ではないので、ここまでくればもう大丈夫。
午後5時、高いところ目指して漕ぎ切ったところで古道に飛び出した。
脱出成功!
目的達成!
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Fさんと、2008年から始めた 信州木曽谷の月イチ定例支流調査。通称「ツキイチ」。
10年目となる今回の調査は 入渓直後にFさんに岩魚が釣れた(写真無し)ものの、
その後釣果無し、魚の姿さえ見ることができず終了。
でもこれが調査。
そして、私念願の この険谷の源流部から抜けて車に戻ることができたので満足。
Fさんお疲れさまでした。
私の希望にお付き合いいただきありがとうございました。
その沢の、その先がどうなっているのか自分達の目で確かめたい。
ただそれだけ。

ツキイチ調査6月分、「幻の滝壺 ~険谷から脱出セヨ!」
-完-
この記事へのコメント
お疲れ沢です
この谿って…
この谿って…
◆yさん、こんばんは。
そう、この谿は過去2回泣きながら沢を下ったあのドラマ谿です。
今回、遂に沢を下らず脱出できました!
なので達成感はハンパないですよ~
そう、この谿は過去2回泣きながら沢を下ったあのドラマ谿です。
今回、遂に沢を下らず脱出できました!
なので達成感はハンパないですよ~
お疲れ山でした。
お疲れ険谷でした。かな?
いや、お疲れ滝壺でした。でしょうか?
ご無沙汰してます!お元気そうで、何よりです。
お疲れ険谷でした。かな?
いや、お疲れ滝壺でした。でしょうか?
ご無沙汰してます!お元気そうで、何よりです。
やはりそうでしたか!
完全制覇おめでとうございます。
今度どの辺りから退渓してどこに出たか話聞かせてくださいね
チャレンジする気はありませんが(笑)
それにしてもあれだけいた渓魚達はどこに行ってしまったんでしょうね?
完全制覇おめでとうございます。
今度どの辺りから退渓してどこに出たか話聞かせてくださいね
チャレンジする気はありませんが(笑)
それにしてもあれだけいた渓魚達はどこに行ってしまったんでしょうね?
◆chobikoさん、こんばんは。
お久しぶりです!
コメントありがとうございました。
お疲れ・・今回は山であり谷であり、両方が楽しさの壺であり・・でした。(笑)
お久しぶりです!
コメントありがとうございました。
お疲れ・・今回は山であり谷であり、両方が楽しさの壺であり・・でした。(笑)
◆yさん、こんばんは。
ありがとうございます。
退渓用にピッケル持って行って良かった!
あれだけいたイワナ達は上~源流域には全くいなくなっていました。
原因は想像できます。残念ですがこれが現実でした。
ありがとうございます。
退渓用にピッケル持って行って良かった!
あれだけいたイワナ達は上~源流域には全くいなくなっていました。
原因は想像できます。残念ですがこれが現実でした。
先日は大変お世話になりました。
手袋もありがとうございました。
脱渓の際に、おかげでパニックになりませんでした。
百戦錬磨の達人は違いますね。
体力的にもきつく10年前は同じレベルのはずでしたが、どうしてこんなに差が出てしまったのか(汗)
そろそろウェイトを外したいと思います。
私は平地でも熊笹地帯は、突っ込むのに躊躇しまくりでしたよ(笑)
次は釣れたらすぐに魚の写真は撮りましょう!
手袋もありがとうございました。
脱渓の際に、おかげでパニックになりませんでした。
百戦錬磨の達人は違いますね。
体力的にもきつく10年前は同じレベルのはずでしたが、どうしてこんなに差が出てしまったのか(汗)
そろそろウェイトを外したいと思います。
私は平地でも熊笹地帯は、突っ込むのに躊躇しまくりでしたよ(笑)
次は釣れたらすぐに魚の写真は撮りましょう!
◆Fさん、こんばんは。
先日はお疲れ様でした。
今回の調査に向けて必要な資料や装備を準備しましたので
無事安全に戻って来れて良かったです。
最後の笹迷路には参りましたが(^^;;
ツキイチ10年目、今回も素晴らしい調査でした。
身体中の細胞が立ち上がってイキイキしましたよ!
釣り的にはダメな調査でしたがね。(笑)
先日はお疲れ様でした。
今回の調査に向けて必要な資料や装備を準備しましたので
無事安全に戻って来れて良かったです。
最後の笹迷路には参りましたが(^^;;
ツキイチ10年目、今回も素晴らしい調査でした。
身体中の細胞が立ち上がってイキイキしましたよ!
釣り的にはダメな調査でしたがね。(笑)