深雪の爺ヶ岳 (敗退)
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朝7時、扇沢下の駐車場にはすでに車が6台。
やった。いしし、作戦成功。
事前情報で、登山道にはすでに股下? 腰? までの積雪があるとのことなので、
先行者にラッセルしてもらって、ラクしてそのトレースをいただく作戦だったのだ。(笑)
目標、爺ヶ岳 南峰登頂。
標準コースタイムは片道4時間30分。
天気予報も良さげだし、そこからの鹿島槍ヶ岳、そして剱岳の眺望が楽しみだ~ ♪

柏原新道入り口。
ここから、足首ほどの積雪登山道をジグザグに登り樹林帯を抜けると、
蓮華岳~針ノ木岳~赤沢岳~鳴沢岳と連なる峰々が白い、凄い !!
そしてやっぱり、冬の山は一段と美しい。

(針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳の吊り尾根アップ)

--------------------------------------------------------------------------------
先行者のありがたきトレースをいただいて登っていくも・・・

だんだん雪深くなってきたので ワカンを装着。

しかし、今シーズン初のワカンに、バンドのつけ方忘れてモタモタ。
左足なら左下、右下、左上、右上だったか。
あれ、余ったバンドどうしたっけ。
とりあえず金具に通しておけ。(笑)
------------------------------------------------------------------------------------
快晴の北アルプス。

傾斜は緩く、歩きやすい登山道。
ペースはサクサク順調~
白い稜線を眺めながらの雪山トレック、やっぱり気持ちがイイ ♪
正面の山の名前はよく分からんけど。
これこれ。
いよいよ、私の本格登山シーズンの開幕だ!
------------------------------------------------------------------------------------
歩き出してから2時間30分、このペースならお昼前には山頂か? と思っていたら・・・

ラッセル中の神々(先行者)に追いついてしまった。
私に気づいていないようなので、このまま後ろからそーっとついていこうかって思った。(笑)
「ありがとうございます! 何時から登ってるんですか~」
「4時半からですよ~」
名古屋から来たという女史さんが笑顔で答えてくれた。
「よっ、4時半!?、先頭代わりますよ、私は7時半からなので。」
「お願いしまーす。(^^) 」
ここまで長時間ラッセルありがとうございました。
おかげでなんの苦労もなく登って来れましたよ。
一緒に登って来たという 新潟の男性ハイカーさんと先頭交代。
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フカフカの雪がなかなか手強い。
汗だくラッセルでなんとか100m前進、そしてこんな斜面のトラバースが。

掴むところがないボルタリングをするかのように、
斜面に体を預けての横バイで進む。
ヘンな筋肉使うなぁ~
ふぅ。
「先頭代わりますよ~」
なんとか突破できたので、先頭を交代してもらう。
ありがたし。

私はチョコでカロリー補給し小休息。
全身の汗が冷えてつめて~
その後も3人で交代しながら前進!

(新潟の男性ハイカーさん、写真ありがとうございました。)

それにしても女史さんのガッツ、すばらしい。
ボコボコボコ~!

「ここの谷筋は雪崩が心配だから、ダッシュで行きます!」
ダッダッダ~!
突破。(笑)
「私、この時期にこのルートから爺ヶ岳に登りたかったんですよね。」
「雪があった方が、自分のスキルが上がるし。」
「でも、この雪で今日は無理かな。せめて種池山荘までは行きたいな。」
「こんなに時間がかかるなら、夜中12時頃から歩き出せばよかった。(笑)」
言葉の一つ一つが明快で気持ちいい。
なんか感化されるなぁ。
そのまま女史さんは、新潟の男性ハイカーさんとこの地点で昼食をとるという。
約6時間ものラッセル、お疲れ様でした。
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さて、時間はすでに11時30分過ぎ。(*_*;
下山時間を考えると、登頂はやっぱりもう無理か。
しかし私も、自分を追い込み 自身の限界を高めたく登ってきている。
ガッツだ ! 行けるだけいこう !
・・・と、攣りはじめた両足を前に運び続ける。
時間は過ぎ、せめて稜線上の種池山荘までと 単独でラッセルをし続けるも・・・
標高差あと100m、しかしこの先は鉄砲坂と呼ばれる最後の急登。。。

体力の限界。
もう無理だ、撤退だ。
それでもここまで来れた。
1人ではとてもここまでは来れんかったなあ〜。

標高2,380mの撤退地点、すっかり冬枯れのダケカンバ林の中から見た稜線。
手が届きそうなくらい近くて近くて・・・遠かった。

降りかえって 「がんばったロード」。
遠くには、富士山、八ヶ岳が見えていた。
さあ戻ろう。
-----------------------------------------------------------------------------------
少し下って 雪山おじやy で空腹を満たし、ゆっくり下ってゆく。
振り返った先に、さっきまで深雪の中 もがいて目指した稜線と種池山荘が見えた。

きっとあの辺まで行ったんだろうな。
もうちょっとだったけど無理だった。
あの向こうに広がる景色はどんなだったんだろう。
頑張れるだけ頑張った。自分。
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北アルプス 爺ヶ岳。
次はこの山頂 ↓↓ に立ちたい。夏ではなく冬に。積雪期に。

冬季はこの日のルートが使えないので、南尾根からジャンクションピーク経由でのルートだな。
日帰りでは届かないだろうから、雪中テント泊か。やったことないが大丈夫だろうか。(汗)
今回、目標の登頂はできなかったけど、経験値は上がったかな。
攻撃力も守備力も+1ポイントくらいは。(笑)
何より、山仲間 (勝手に) と一緒にラッセルしたことが印象に残った良い山行だった。
「ありがとう、またどこかの山で。」
雪山シーズンはまだ始まったばかり。
- 完 -
最近、記事が長くなってスミマセン。(汗)
朝7時、扇沢下の駐車場にはすでに車が6台。
やった。いしし、作戦成功。
事前情報で、登山道にはすでに股下? 腰? までの積雪があるとのことなので、
先行者にラッセルしてもらって、ラクしてそのトレースをいただく作戦だったのだ。(笑)
目標、爺ヶ岳 南峰登頂。
標準コースタイムは片道4時間30分。
天気予報も良さげだし、そこからの鹿島槍ヶ岳、そして剱岳の眺望が楽しみだ~ ♪

柏原新道入り口。
ここから、足首ほどの積雪登山道をジグザグに登り樹林帯を抜けると、
蓮華岳~針ノ木岳~赤沢岳~鳴沢岳と連なる峰々が白い、凄い !!
そしてやっぱり、冬の山は一段と美しい。

(針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳の吊り尾根アップ)

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先行者のありがたきトレースをいただいて登っていくも・・・

だんだん雪深くなってきたので ワカンを装着。

しかし、今シーズン初のワカンに、バンドのつけ方忘れてモタモタ。
左足なら左下、右下、左上、右上だったか。
あれ、余ったバンドどうしたっけ。
とりあえず金具に通しておけ。(笑)
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快晴の北アルプス。

傾斜は緩く、歩きやすい登山道。
ペースはサクサク順調~
白い稜線を眺めながらの雪山トレック、やっぱり気持ちがイイ ♪
正面の山の名前はよく分からんけど。
これこれ。
いよいよ、私の本格登山シーズンの開幕だ!
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歩き出してから2時間30分、このペースならお昼前には山頂か? と思っていたら・・・

ラッセル中の神々(先行者)に追いついてしまった。
私に気づいていないようなので、このまま後ろからそーっとついていこうかって思った。(笑)
「ありがとうございます! 何時から登ってるんですか~」
「4時半からですよ~」
名古屋から来たという女史さんが笑顔で答えてくれた。
「よっ、4時半!?、先頭代わりますよ、私は7時半からなので。」
「お願いしまーす。(^^) 」
ここまで長時間ラッセルありがとうございました。
おかげでなんの苦労もなく登って来れましたよ。
一緒に登って来たという 新潟の男性ハイカーさんと先頭交代。
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フカフカの雪がなかなか手強い。
汗だくラッセルでなんとか100m前進、そしてこんな斜面のトラバースが。

掴むところがないボルタリングをするかのように、
斜面に体を預けての横バイで進む。
ヘンな筋肉使うなぁ~
ふぅ。
「先頭代わりますよ~」
なんとか突破できたので、先頭を交代してもらう。
ありがたし。

私はチョコでカロリー補給し小休息。
全身の汗が冷えてつめて~
その後も3人で交代しながら前進!

(新潟の男性ハイカーさん、写真ありがとうございました。)

それにしても女史さんのガッツ、すばらしい。
ボコボコボコ~!

「ここの谷筋は雪崩が心配だから、ダッシュで行きます!」
ダッダッダ~!
突破。(笑)
「私、この時期にこのルートから爺ヶ岳に登りたかったんですよね。」
「雪があった方が、自分のスキルが上がるし。」
「でも、この雪で今日は無理かな。せめて種池山荘までは行きたいな。」
「こんなに時間がかかるなら、夜中12時頃から歩き出せばよかった。(笑)」
言葉の一つ一つが明快で気持ちいい。
なんか感化されるなぁ。
そのまま女史さんは、新潟の男性ハイカーさんとこの地点で昼食をとるという。
約6時間ものラッセル、お疲れ様でした。
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さて、時間はすでに11時30分過ぎ。(*_*;
下山時間を考えると、登頂はやっぱりもう無理か。
しかし私も、自分を追い込み 自身の限界を高めたく登ってきている。
ガッツだ ! 行けるだけいこう !
・・・と、攣りはじめた両足を前に運び続ける。
時間は過ぎ、せめて稜線上の種池山荘までと 単独でラッセルをし続けるも・・・
標高差あと100m、しかしこの先は鉄砲坂と呼ばれる最後の急登。。。

体力の限界。
もう無理だ、撤退だ。
それでもここまで来れた。
1人ではとてもここまでは来れんかったなあ〜。

標高2,380mの撤退地点、すっかり冬枯れのダケカンバ林の中から見た稜線。
手が届きそうなくらい近くて近くて・・・遠かった。

降りかえって 「がんばったロード」。
遠くには、富士山、八ヶ岳が見えていた。
さあ戻ろう。
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少し下って 雪山おじやy で空腹を満たし、ゆっくり下ってゆく。
振り返った先に、さっきまで深雪の中 もがいて目指した稜線と種池山荘が見えた。

きっとあの辺まで行ったんだろうな。
もうちょっとだったけど無理だった。
あの向こうに広がる景色はどんなだったんだろう。
頑張れるだけ頑張った。自分。
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北アルプス 爺ヶ岳。
次はこの山頂 ↓↓ に立ちたい。夏ではなく冬に。積雪期に。

冬季はこの日のルートが使えないので、南尾根からジャンクションピーク経由でのルートだな。
日帰りでは届かないだろうから、雪中テント泊か。やったことないが大丈夫だろうか。(汗)
今回、目標の登頂はできなかったけど、経験値は上がったかな。
攻撃力も守備力も+1ポイントくらいは。(笑)
何より、山仲間 (勝手に) と一緒にラッセルしたことが印象に残った良い山行だった。
「ありがとう、またどこかの山で。」
雪山シーズンはまだ始まったばかり。
- 完 -
最近、記事が長くなってスミマセン。(汗)
この記事へのコメント
もう雪深いですね。
ラッセルお疲れ様でした。
その大変さは想像出来てしまいます。
しかし、女史凄いですね。
ラッセルお疲れ様でした。
その大変さは想像出来てしまいます。
しかし、女史凄いですね。
◆Fさん、こんばんは。
北アルプスは早くも雪たっぷり、ここならもうスキーができますよ。(笑)
ラッセルはやはりキツイですね。
フウエツ5時間もハードでした。
そして、やっぱり次回も先頭は譲りますに。(笑)
女史さんは素敵でした。
見ているだけでアドレナリンが出ました ♪
北アルプスは早くも雪たっぷり、ここならもうスキーができますよ。(笑)
ラッセルはやはりキツイですね。
フウエツ5時間もハードでした。
そして、やっぱり次回も先頭は譲りますに。(笑)
女史さんは素敵でした。
見ているだけでアドレナリンが出ました ♪