北アルプス 常念岳 東尾根3

冬の山は雪と風。
厳しいからこそ、その白と青が美しい。
3回目のアタックでついにここまで辿り着いたぞ。
一息入れたらさあ、念願の常念岳登頂に向けて歩き出せ!
長文失礼(^^ゞ
---------------------------------------------------------------------
歩き出しは、前回、前々回 と同じ三郷のゲートから朝6時半。
前回手を焼いた途中の激笹薮ゾーンは雪に埋まっていて、
ノートレースではあったけど歩きやすくて助かった。
尾根を登って登って午後1時過ぎ、樹林帯を突破し標高2,250m、森林限界に抜け出た。

前方、威圧的にそびえる前常念岳。
今日はここまで来ておきたかった。
明日のアタックに向け なるべく標高を稼いでおきたかったのでね。
さて幕営準備。
ザックを下ろし、ゆっくりスコップで整地。
谷側に風よけブロックを積む。
天気が良くてアンダーウェア1枚。
荷物の整理がすむとテントの外に座って焼酎、ゆっくり山を過ごした。

陽が落ちると気温もぐっと下がり、
腹もへってきたので一人鍋に餅を投入してまんぷく。

夜6時過ぎ、シュラフにもぐり込んで就寝~
-------------------------------------------------------------------
朝3時半起床。 テント内は-10℃になっていた。
冬山のテント泊はこの時間が辛いなぁ。
寒くて動くのがおっくうで。(^^;
いつも食べて着替えて出発できるまで1時間半はかかってしまう。
お湯を沸かし温かいマルタイを流し込んで、冷えた靴を履いていざ!

独り、雪稜を一歩一歩登ってゆく。
振り返ると夜明け前の安曇野の街。
前回 難儀したオオシラビソの灌木帯は、雪に埋まっててくれて歩きやすかった。

前常念岳への斜面は急勾配できつい。
すでに3回目、分かっていてもきつい。
たまに踏み抜くもピッケルは入り、
概ね表面が硬いモナカ雪で登りやすくて助かった。

それでも今回は、ライチョウを探しながら登れる気持ちの余裕があったけど、
遭遇できなくて残念。(^^;
=3
朝8時、前常念岳まで登ってきた。
さあここからダ!

ん? 新しいトレースがある!二人分?
人が来てるの?
トレースの主は冒頭画像のお二人。
昨日三股から入り樹林帯で一泊し登ってきたのだという。
ここからは未知なるゾーンで不安だったので、
トレースがありがたく、そしてなにより心強かった。
ありがとうございました。(^^)
-------------------------------------------------------------------
正面奥、目的の常念岳(2,857m)目指して稜線を行く。

時折雪煙があがるものの、風は強くなくてホッとする。
=3
朝8時40分、常念小屋からの主稜線に合流し、

最後の斜面をまっすぐ登り詰めると・・・ついに!

クリックでワイド拡大します。
冬の常念岳登頂 !!
ついにやった!ついに来た!
遠かった~というより 長かった~
念願、執念、常念岳!

--------------------------------------------------------------------
2月の北アルプス。 この晴天。
この 念願・執念・常念岳(笑)の山頂から、たっぷり眺望を楽しもう。

南は蝶ヶ岳への稜線がナイス!

西南は、手前に前穂~奥穂高岳。乗鞍岳から奥に木曽御嶽山。

北は白い。(笑)
真ん中大天井岳の右奥に燕岳、左奥はうーん、分からん。
西は北アルプスの大屏風が素晴らしい。
穂高連峰~大キレット~槍ヶ岳をバックに記念撮影 ♪

タイマーのタイミングが合わなかったけどまあいいや。
そして 最後に冬の槍ヶ岳をアップで。

険しさと美しさが実に素晴らしい。
これが見たかった。
晴れてくれて良かった!
--------------------------------------------------------------------

11時、無事テントまで戻ってきた。
腰を下ろしヘルメットを脱ぎ、肩掛けリーシュを首から抜き ピッケル下ろす。
ピッケルを刺した雪面は柔らかかった。

アイゼンを外し装備を解くと 今までの緊張も一緒に解かれ、
安堵感と達成感に包まれた。
やってこれた 常念岳。
陽射しが、そして穏やかな風が実に気持ち良かった。

さて、もう少し休んだら撤収し、
東尾根を下って帰ろう。
早く温泉上がりのコーラが飲みたいな。
------------------------------------------------------------------
・・ということで常念岳。
今後 安曇野を通るたび、このピラミダルな山を見るたび思うだろう。
これでもう寒い冬にアタックしなくてもいいのだと。(笑)

今回、2日間とも天候は安定し 雪質にも助けられ、トレースにも勇気づけられた。
厳しかったけど恵まれた山行だったなあ。
冬の山は雪と風。
厳しかったからこそ、その白と青が美しかった。
-完-
歩き出しは、前回、前々回 と同じ三郷のゲートから朝6時半。
前回手を焼いた途中の激笹薮ゾーンは雪に埋まっていて、
ノートレースではあったけど歩きやすくて助かった。
尾根を登って登って午後1時過ぎ、樹林帯を突破し標高2,250m、森林限界に抜け出た。

前方、威圧的にそびえる前常念岳。
今日はここまで来ておきたかった。
明日のアタックに向け なるべく標高を稼いでおきたかったのでね。
さて幕営準備。
ザックを下ろし、ゆっくりスコップで整地。
谷側に風よけブロックを積む。
天気が良くてアンダーウェア1枚。
荷物の整理がすむとテントの外に座って焼酎、ゆっくり山を過ごした。

陽が落ちると気温もぐっと下がり、
腹もへってきたので一人鍋に餅を投入してまんぷく。

夜6時過ぎ、シュラフにもぐり込んで就寝~
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朝3時半起床。 テント内は-10℃になっていた。
冬山のテント泊はこの時間が辛いなぁ。
寒くて動くのがおっくうで。(^^;
いつも食べて着替えて出発できるまで1時間半はかかってしまう。
お湯を沸かし温かいマルタイを流し込んで、冷えた靴を履いていざ!

独り、雪稜を一歩一歩登ってゆく。
振り返ると夜明け前の安曇野の街。
前回 難儀したオオシラビソの灌木帯は、雪に埋まっててくれて歩きやすかった。

前常念岳への斜面は急勾配できつい。
すでに3回目、分かっていてもきつい。
たまに踏み抜くもピッケルは入り、
概ね表面が硬いモナカ雪で登りやすくて助かった。

それでも今回は、ライチョウを探しながら登れる気持ちの余裕があったけど、
遭遇できなくて残念。(^^;
=3
朝8時、前常念岳まで登ってきた。
さあここからダ!

ん? 新しいトレースがある!二人分?
人が来てるの?
トレースの主は冒頭画像のお二人。
昨日三股から入り樹林帯で一泊し登ってきたのだという。
ここからは未知なるゾーンで不安だったので、
トレースがありがたく、そしてなにより心強かった。
ありがとうございました。(^^)
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正面奥、目的の常念岳(2,857m)目指して稜線を行く。

時折雪煙があがるものの、風は強くなくてホッとする。
=3
朝8時40分、常念小屋からの主稜線に合流し、

最後の斜面をまっすぐ登り詰めると・・・ついに!

クリックでワイド拡大します。
冬の常念岳登頂 !!
ついにやった!ついに来た!
遠かった~というより 長かった~
念願、執念、常念岳!

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2月の北アルプス。 この晴天。
この 念願・執念・常念岳(笑)の山頂から、たっぷり眺望を楽しもう。

南は蝶ヶ岳への稜線がナイス!

西南は、手前に前穂~奥穂高岳。乗鞍岳から奥に木曽御嶽山。

北は白い。(笑)
真ん中大天井岳の右奥に燕岳、左奥はうーん、分からん。
西は北アルプスの大屏風が素晴らしい。
穂高連峰~大キレット~槍ヶ岳をバックに記念撮影 ♪

タイマーのタイミングが合わなかったけどまあいいや。
そして 最後に冬の槍ヶ岳をアップで。

険しさと美しさが実に素晴らしい。
これが見たかった。
晴れてくれて良かった!
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11時、無事テントまで戻ってきた。
腰を下ろしヘルメットを脱ぎ、肩掛けリーシュを首から抜き ピッケル下ろす。
ピッケルを刺した雪面は柔らかかった。

アイゼンを外し装備を解くと 今までの緊張も一緒に解かれ、
安堵感と達成感に包まれた。
やってこれた 常念岳。
陽射しが、そして穏やかな風が実に気持ち良かった。

さて、もう少し休んだら撤収し、
東尾根を下って帰ろう。
早く温泉上がりのコーラが飲みたいな。
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・・ということで常念岳。
今後 安曇野を通るたび、このピラミダルな山を見るたび思うだろう。
これでもう寒い冬にアタックしなくてもいいのだと。(笑)

今回、2日間とも天候は安定し 雪質にも助けられ、トレースにも勇気づけられた。
厳しかったけど恵まれた山行だったなあ。
厳しかったからこそ、その白と青が美しかった。
-完-
この記事へのコメント
こんばんは。
冬の常念岳登頂、おめでとうございます。
見てるだけで怖いですが、絶景ですね。
あそこで人間に出会えて心強かったと思います。
しかし、マイナス10度のテン泊は想像出来ません。
冬の常念岳登頂、おめでとうございます。
見てるだけで怖いですが、絶景ですね。
あそこで人間に出会えて心強かったと思います。
しかし、マイナス10度のテン泊は想像出来ません。
とうとうやったりましたね!
いつもながら、その執念には感心します
h爺は諦め超早いんで(^^;;
「もう寒い冬にアタックしなくていい」
まだ常念の冬ライチョウと遭遇できとりませんにψ(`∇´)ψ
いつもながら、その執念には感心します
h爺は諦め超早いんで(^^;;
「もう寒い冬にアタックしなくていい」
まだ常念の冬ライチョウと遭遇できとりませんにψ(`∇´)ψ
◆Fさん、こんばんは。
ありがとうございます!
雪山の素晴らしい眺望を味わってきましたよ。
ホント、まさか稜線に人がいるとは思っていなかったのでびっくりしましたが、
人に出会えて会話もできて勇気をもらいました。
マイナス10℃のテン泊はだいぶ慣れました。
でもやっぱり寒い。(笑)
ありがとうございます!
雪山の素晴らしい眺望を味わってきましたよ。
ホント、まさか稜線に人がいるとは思っていなかったのでびっくりしましたが、
人に出会えて会話もできて勇気をもらいました。
マイナス10℃のテン泊はだいぶ慣れました。
でもやっぱり寒い。(笑)
◆hさん、こんばんは。
ついにやったりました!!
執念深いですからね、私は。(笑)
安定した天気のおかげでもありました。
常念の冬ライチョウ、今回岩場でひとつの糞と遭遇できたので、
それでトウチョウとさせてくださいー。('ω')
ついにやったりました!!
執念深いですからね、私は。(笑)
安定した天気のおかげでもありました。
常念の冬ライチョウ、今回岩場でひとつの糞と遭遇できたので、
それでトウチョウとさせてくださいー。('ω')
すごいです。ホント凄いですね!
孤独の世界観にも天晴れです。
かっくいいなぁ。
僕もいつか挑戦します。
孤独の世界観にも天晴れです。
かっくいいなぁ。
僕もいつか挑戦します。
◆orangesly0710さん、こんばんは。
3回目ですので登頂は意地でした。
孤独な雪山は話す相手もいないので静かでしたよ。
その分 山をじっくりたっぷり味わってきました。
睡眠もたっぷり。(笑)
常念岳、ぜひ!
山頂からの景色は最高でした。
3回目ですので登頂は意地でした。
孤独な雪山は話す相手もいないので静かでしたよ。
その分 山をじっくりたっぷり味わってきました。
睡眠もたっぷり。(笑)
常念岳、ぜひ!
山頂からの景色は最高でした。