ナチュログ管理画面 トレッキング・登山 トレッキング・登山 北陸・甲信越 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

山・沢・色 ~

信州発、山登りや沢歩きのmemo。

あそこの右

   

あそこの右

Fさんと2008年より行っている 「月イチ定例!支流調査」

今月の調査に選んだ支流は、数年前から二人の中でいつも話題に上がる支流の右。
その右の支流の奥に行けるだけ行って、そこがどうなっているのか自分たちの目で確かめたい。

今回の目的も ただそれだけ。


---------------------------------------------------------------------------------


車止めまで林道を進み入渓しようとしたら、Fさんから提案されたプランB。

当初のプランAが沢通しで遡行していくのに対し、
その案は、林道をさらに進んだ場所から、直接沢の上流域へ一気に下降するルート。


我々が目指しているのは、地図上の水線が消えたその先の地点。


あそこの右

目的の地点まで行くには、少しでも時間と距離を稼ぎたかったので、もちろん賛成。


プランBは、等高線の詰まった急斜面の尾根を下るルートと、
距離は長いが比較的緩やかな沢を下るルートの2択。

「ツキイチ」 の最大にして絶対の目的は 「安全第一!」 。
なので沢ルートを選択し渓を目指すこととしたのでした。



-----------------------------------------------------------------------------------



無事に渓床に下降できると、パックロッドを繋ぎ早速魚影調査。



あそこの右

すぐに良い岩魚が飛び出したが、その後反応が悪く選手交代。



あそこの右

あっ、Fさん大事なもの忘れておりますに。(笑)



------------------------------------------------------------------------------------



少し早いサワメシを食べ終わると、再び源流を目指して奥へ奥へ沢を進む。


=3


沢に倒木が覆いかぶさって遡行しづらい区間があった。

美しいナメ滝を越えた。

神秘的なエメラルドな淵では岩魚が釣れなかった。

谷を覆う新緑が、岩間を縫う飛沫に反射してキレイだった。

沢の音と風の音。

地図上の水線はとっくに無くなっているが、目指す場所はまだまだ遠い源流。



=3



「何か気配を感じました。」


あそこの右

不発に終わった最後の滝と思われた一段上から、
Fさんが振り返って 両指を伸ばして胸の前で広げ こっちを見ている。






あそこの右

39cm、いかにも深山幽谷で命を繋いできたと思われるマザーイワナ。
この谷に、多くの子孫を残してきてくれたのであろう。


思わず二人でがっちり握手をしたのは、目指した目的地にたどり着いた達成感と、
この岩魚と豊かな谷に対する敬意からだったのかもしれない。


Thank you !!



あそこの右




---------------------------------------------------------------------------------



Fさんから頂いた 「回し者ではありませんドリンク」 は、
ホントにつらい時に飲もうと決めていたのだが・・・


あそこの右





ヘロヘロ入渓点まで戻ってきて、帰るために登らなけらばならないこの急斜面を見上げたら、
ココイチでキャップをひねって一気に飲み干した。


あそこの右


登り切って斜面を左に歩いて沢に出た。
沢に出たけどまだまだ林道は遠い。

プランB、賛成したけどMプランでしたに。(笑)



---------------------------------------------------------------------------------



過去のツキイチ、最後は沢の流れが終わったり、魚影が無くなったり、
雪渓で進めなくなったり、滝を越えられなくなくなったりとハッピーエンドは少なかった (笑) ですが、
今回は、最後の滝壺で大岩魚の姿を確認できた。釣りも楽しめた。
毎回こうだとイイのですがね。


あそこの右



・・・もとい、ツキイチは、そこがどうなっているのか自分たちの目で確かめたい。
ただそれだけ。

でした。(笑)


Fさんお疲れさまでした !



- 完 -






このブログの人気記事
マキマキ山
マキマキ山

中央アルプス主稜 敗退
中央アルプス主稜 敗退

冬山の星空へ
冬山の星空へ

スノーモンスターに会いに行こう
スノーモンスターに会いに行こう

小八郎岳 すき焼き鍋
小八郎岳 すき焼き鍋

同じカテゴリー(■ 沢歩き)の記事
2023 沢野営
2023 沢野営(2023-09-13 07:00)

涼風の渓へ
涼風の渓へ(2023-09-07 14:16)

滝上調査コンパクト
滝上調査コンパクト(2023-08-22 20:02)




この記事へのコメント
あの日はお疲れ様でした。
プランBに同意して頂きありがとうございました。
しかし、そのBプラン。
下っている時、川まで後どのくらい?と聞いた時に、GPSで確認してもらって、
「まだ半分来てません」
と言われた時は、後悔しました(笑)
そして、下りより帰りの登りが辛かったです。
月イチを始めた時の、あの2008年の地獄の階段登りを思い出しました。

今回、美味しい所を持っていってしまったので、次回は、源流の化け物を仕留めてください。
ちなみに次回にBプランはありません(笑)
F
2015年07月22日 07:27
◆Fさん、こんばんは。

お疲れさまでした。
Bプラン、私は沢に突っ込むことしか考えていませんでしたが、
現地での冷静な判断、さすがですよ。

地獄の階段、思い出しますね~ 鬼ハードでした。
あの急斜面にロングすぎる階段、設置した方を尊敬します。(笑)

次回は男の一本道ですね。
ただただ下流から地道に沢を行くしかありません。
源流のモンスターを仕留められれば嬉しいですが、
私はあそこの奥がどうなっているのかを確かめたいだけです。

ですが、最後に滝壺があったら、先に突っ込ませてくださいね。(笑)
mukuri
2015年07月23日 20:02
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。


削除
あそこの右
    コメント(2)