Fさんと、2008年から続けている、信州木曽谷支流の調査。
「
月イチ定例!支流調査」、通称「ツキイチ」。
今回は、私の知る木曽谷の最強の渓の一つ。
なかなかこの谷に入りづらいからか魚影が濃く、しかも良型イワナが多く棲む(棲んでいた)渓。
しかし、2014年の御嶽山の噴火での火山灰の影響か、
2018年の調査 では魚影が消えていた。
あれから6年。
この渓に魚は戻っているのか
→最初の写真で、魚が戻っていたことが分かりますね(笑)
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この渓に降りるにあたり、やばい箇所があるのでロープ持参。
どうにか渓に着くと、毎度のサワバタ会議後、やれさと竿を出して遡行(調査)開始。
6年前はこの入渓地点でFさんに1匹釣れた後 その後の上流部では一切魚影が見えなかったが・・
すぐに私にHIT!!
しかも良いサイズ。
居た!
居てくれた!
逞しく育っている!
その後Fさんにも良型のイワナが次々とHIT!
私にも イワナ、イワナ、木曽イワナ。
その後も各ポイントに殆どといっていいほどイワナが入っている。
釣れる。撮る。
チェイス。バレる。
再度投げる。HIT。
ネットイン。撮る。
先に進めない。
これは完全復活と言ってよいだろう。
災害から10年。
大好きで、何度も釣りに来た渓に岩魚は戻っていた。
こんなに嬉しいことはない。
この時点で、はやくも今回の調査の目的達成だ。
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さらに上流に進むと、本筋に流れ込む小沢も入り口でFさんから
「化け物がいました。フックを食いちぎられました」との報告が。惜しい!
この小沢、以前私も入ったことがある沢、黒いヤマトイワナが釣れた沢。
奥まで入ったことがないけれど、次回はこの小沢の調査か。
サワメシを食べ、その少し上でFさんに尺イワナ。
私にも9寸イワナ。
まだまだこの渓は中盤、最後に どデカい滝があり終わりとなるが、
そこまではまだまだ釣りポイントが次々と続き、以前はずっとイワナが釣れた区間。
この様子だと、きっとその区間にもイワナ達は復活しているのであろう。
いつかそれも確かめにこにゃだなぁ。
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梅雨が明け、今日も渓でも暑く青空が続いていたが、
午後になり急に黒い雲が出てきて小雨パラっと降ってきた。
急いで制覇写真(制覇ではないので復活記念写真)を撮り入渓地点へと戻ろう。
ここは険谷。
増水すると途中のゴルジュ帯で行き詰まるのでね。
まだまだ釣りをしたかったが安全第一。
Fさん、私が来たかった渓の調査に付き合ってくれてありがとうございました。
2018年の前回の調査から6年、
この渓に岩魚が戻ってきてくれていたことを確かめられた価値ある調査でした。
そして、化け物がいた小沢と今回撤退した本筋の先の区間。
あと2回はこの渓にこなきゃですね(笑)
この調査は、魚を釣ることを目的としない。
その沢の、その先がどうなっているのか自分達の目で確かめたい。
ただそれだけ。
ツキイチ調査 令和6年7月分、「復活の渓」
-完-