あそこの右

mukuri

2015年07月21日 23:09



Fさんと2008年より行っている 「月イチ定例!支流調査」

今月の調査に選んだ支流は、数年前から二人の中でいつも話題に上がる支流の右。
その右の支流の奥に行けるだけ行って、そこがどうなっているのか自分たちの目で確かめたい。

今回の目的も ただそれだけ。

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車止めまで林道を進み入渓しようとしたら、Fさんから提案されたプランB。

当初のプランAが沢通しで遡行していくのに対し、
その案は、林道をさらに進んだ場所から、直接沢の上流域へ一気に下降するルート。


我々が目指しているのは、地図上の水線が消えたその先の地点。




目的の地点まで行くには、少しでも時間と距離を稼ぎたかったので、もちろん賛成。


プランBは、等高線の詰まった急斜面の尾根を下るルートと、
距離は長いが比較的緩やかな沢を下るルートの2択。

「ツキイチ」 の最大にして絶対の目的は 「安全第一!」 。
なので沢ルートを選択し渓を目指すこととしたのでした。



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無事に渓床に下降できると、パックロッドを繋ぎ早速魚影調査。





すぐに良い岩魚が飛び出したが、その後反応が悪く選手交代。





あっ、Fさん大事なもの忘れておりますに。(笑)



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少し早いサワメシを食べ終わると、再び源流を目指して奥へ奥へ沢を進む。


=3


沢に倒木が覆いかぶさって遡行しづらい区間があった。

美しいナメ滝を越えた。

神秘的なエメラルドな淵では岩魚が釣れなかった。

谷を覆う新緑が、岩間を縫う飛沫に反射してキレイだった。

沢の音と風の音。

地図上の水線はとっくに無くなっているが、目指す場所はまだまだ遠い源流。



=3



「何か気配を感じました。」




不発に終わった最後の滝と思われた一段上から、
Fさんが振り返って 両指を伸ばして胸の前で広げ こっちを見ている。








39cm、いかにも深山幽谷で命を繋いできたと思われるマザーイワナ。
この谷に、多くの子孫を残してきてくれたのであろう。


思わず二人でがっちり握手をしたのは、目指した目的地にたどり着いた達成感と、
この岩魚と豊かな谷に対する敬意からだったのかもしれない。


Thank you !!








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Fさんから頂いた 「回し者ではありませんドリンク」 は、
ホントにつらい時に飲もうと決めていたのだが・・・








ヘロヘロ入渓点まで戻ってきて、帰るために登らなけらばならないこの急斜面を見上げたら、
ココイチでキャップをひねって一気に飲み干した。





登り切って斜面を左に歩いて沢に出た。
沢に出たけどまだまだ林道は遠い。

プランB、賛成したけどMプランでしたに。(笑)



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過去のツキイチ、最後は沢の流れが終わったり、魚影が無くなったり、
雪渓で進めなくなったり、滝を越えられなくなくなったりとハッピーエンドは少なかった (笑) ですが、
今回は、最後の滝壺で大岩魚の姿を確認できた。釣りも楽しめた。
毎回こうだとイイのですがね。






・・・もとい、ツキイチは、そこがどうなっているのか自分たちの目で確かめたい。
ただそれだけ。

でした。(笑)


Fさんお疲れさまでした !



- 完 -





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