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ジグザグ急登を約6時間歩いて稜線を越えると、
今度は荒れた登山道?を下っていく。
道は倒木や落石で不明瞭。
何度もルートを外れては修正し、GPSで現在地を確認しながら下った。
途中、空が暗くなったかと思ったら、バチバチバチッー !! と森が音を立てて落ちてきたのは雹。(*_*;
ザーザーの雨に変わって慌ててカッパを羽織る。
頭上では さっきから雷が恐音を轟かせている。
バリバリバリーー!! ドーーンッ!!
割れるような音が 谷を挟んだ向こうの尾根に落ちた?
森の中で一人。
正直コワかった。
気をとりなおし立ち上がり、クソ重いザックを背負って斜面を下る。
きっとアマゴの楽園が待っている(ハズ)との思いで。
すごくすごく長い時間歩いている気がした。
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ルートが南向きに変わったら、谷底から沢の音が聞こえてきた !! (嬉涙)
しかし、尖った小岩でザレている足場に 足取りは軽くならず。
踏み外さないよう 一歩一歩慎重に。
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そして
ついに
ついに
着地 !!
やった~ 着いたど~
ふぃー
久しぶりの 平地だ。(笑)
そして 先行者なし。(笑)
時間はすでに夕刻、テントを張ったら泥のように眠りについていた Zzz
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翌朝、朝一でアマゴ ♪
うっすらブナの入り始めた この谷のアマゴ。
いやっほ~ (^^)/
こんなアマゴが釣りたかったのだ。
頑張って歩いてきた甲斐があった~
それにしてもこの体高、超タナビラ。(笑)
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さらにゴルジュを越えて源流へ源流へ。
まだまだアマゴは釣れてくるが、
段々イワナ率が高くなってきた。
この先の奥の二股まで行きたかったが、
ゴルジュ帯を突破できなかったため引き返す。
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戻って谷から見上げる。
(あの辺から降りてきたんだなぁ。)
テンバに戻って洗濯物を眺める。
(パンツ乾いたら明日履こ ♪ )
夜は、テンバ下流域で釣ったアマゴを塩焼きに。
めったに渓魚は食べないけど、
貴重なタンパク源、今回はありがたくいただく。
担いできた たった一本の缶ビールとともに。
ぷはぁ~ ウマすぎ ♪
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最終日の朝、テント、食糧、水、もろもろをザックに積み込んだら・・・
やっぱり名残惜しくて竿を出す。(笑)
せっかく焚火で沢靴を乾かせたのに
濡れて重くなってもまあいいや。
さようなら、グッドな谷のアマゴ達。
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さて、
この斜面を 登って戻らねば。
修行~ いや、苦行~
途中々に残っている 道しるべのピンクのリボンを頼りに登る。
(ありがたき先人の方々よ。)
肩に食い込むザックの重さに耐えながら一歩一歩だ。
嗚呼、首と腰と左足首がイテェ。
=3
そして、約6時間登り続けると・・・
やっと
でたー !!
登り切った !!
なんて、空が 雲が近いんだろう。
谷を見下ろして
ここで・・・
「登ってきたなぁ、頑張った自分。」
でもまだ車までは、4時間近く歩いて下らねば~ (汗)
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今から3~4年前、もともとはhさんが計画していたこのルート。
地図を広げては、私も行ってみたいなぁ~と思い続けていたこの谷。
一人で抜け駆けしちゃってごめんなさい。(笑)
しかし今回の釣行で、道は荒れてはいたけど行けることが分かった。
次は一緒に行きましょね。
予想通り遠かったけども~ (笑)
― 完 ―