アマゴを釣りに行く 2

mukuri

2015年05月05日 20:00



「五月アマゴに アユかなわぬ」。

先日の hさんとの釣行 の時、帰り道に初めて知った諺。

さすがの鮎もかなわないほど美味しいと言われる5月のアマゴ、
そんな旬のアマゴを釣って食べてみたくて、山奥の谷まで釣りに行ってきたのでした。


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アマゴが釣れる谷と言えば、昨年初めて行った この谷。

少々遠いが、あそこまで行けばきっと五月アマゴを味わえるはずだ。
そして、GWはどこも混んでいるだろうから 静かなところでちょうどイイ。



・・・で、16kgの荷物を背負って残雪の山道を黙々と登る。






稜線を越えたら 今度は反対の谷底まで一気に降りる。






朝6時から歩き出して、午後4時に無事着地。



今年は、荷物を軽くしたせいもあってか10時間で来れた。

標高2,000m以上は雪が残っていたため道にかまわずまっすぐ降りて来れたからかな。
まあ、道もあってないようなもんだけどね。(笑)


初日、ツェルトを張ったら夕まずめに竿を出したがアタリなし。

まあよい。
明日たっぷり一日釣りができるので。

そのためにここまで歩いて来たんだからね。

疲れていたのか夜7時前には眠りについていた。


ZZZ


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朝6時、色んな鳥の鳴き声で気持ち良く目が覚めた。
今日は朝から釣りの日だー ♪


今回の計画は       

午前中・・・昨年届かなかった、上流ゴルジュ帯の奥の二股の右を釣る。
     (岩魚が多くなるだろうが。)
午後は・・・アマゴ魚影の濃かったテンバの下の平瀬区間で、塩焼き用のアマゴをキープ。

いざ。


朝8時、谷底に日が差し始めた頃最初のアマゴが釣れた。
その後ゴルジュ帯に入ってアマゴが2匹、岩魚が2匹。

さらに源流を目指すがトオラズに出くわし、
岩によじ登って進んでみるも残念ながら上流に行けず。

まあよい、戻って本命の下流域でゆっくり竿を出そう。




・・・で、写真の岩を左から降りようとしたとき、
両手をフリーにしたかったので、タックル一式を 先に水面に落とすことにした。

浅い所に落として竿やリールに衝撃があってもいけないので、少々水深のあるところに投げた。


ぽちゃん。


竿がゆっくり流されていく?

先っちょに着いていたルアーのフックがウマいこと岩に引っかかって、竿の流下が止まった。

それを見て、慎重に岩を降りタックルを拾おうとしたが・・・



ない !!


流されてしまったのか !?


でもきっとどこか下で引っかかっているだろう。





ココからテン場まで流れを凝視しながら沢を二往復してみたが、
結局竿&リールは見つけられず。(汗)


すでに下流に流されたか淵に沈んだのか!?

汗・焦・大汗 ~


現実か!?
現実だ。

竿が無い。リールが無い。
釣りをしたくても道具が無くなってしまった。(放心)


経済的な紛失ももちろん痛いが、
この時は、ここまで歩いてきて釣りができなくなったことの方が痛かった。





朝9時、釣り開始2時間足らずでもう沢靴を脱ぐ。(大涙)




することがないので、持っているミニ裁縫道具を取り出して、
ツェルトの中でシュラフやラガーシャツのほつれを縫っていた。(苦笑)



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・・・!!


待てよ、予備のラインがある。ルアーもある。
竿の代わりになるものは・・・






トレッキングポールでのショートロッドシステム!
細引きショックリーダー付。(笑)


ミノーを手で投げて流れに乗せ、逆引きで泳がせれば何とかなるか !?


・・・と思ったけど、投げる時にそこらにラインが引っかかったり、
投げれても糸ふけが上手くとれず、ミノーが沈んだり流れから飛び出したり。バタバタバタ。

こんなんで釣れるほどアマゴは鈍感じゃないわなぁ。



で再び








せっかくここまで歩いてきて、天気も水況も良い釣り日和に。。。




裁縫仕事は3着目に突入。(苦笑)




夕方、乗せて焼くはずだった網にアマゴは無し。





ZZZ・・・


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翌朝。

さて帰ろう。






この谷、きっとまた来る。
いや、来なければなりますまい。







軽アイゼンを装着して雪の斜面を登り・・・



去年より1時間半も早い4時間半で登り切った!
前日たっぷり休養できたしね。(苦笑)


さっきまでいた谷底方向を見下ろし、今度は反対側の谷底の駐車場を目指して再び下ろう。






今年のGWは、往復約20時間歩いて、谷底で縫いモノをしてきたぞ。(苦笑)

なんだかなぁ~





今回、写真におさめた唯一のアマゴは・・・





ムチムチで、いかにも 「五月アマゴに アユかなわぬ。」 な感じであったのでした。(苦笑)



- 完 -





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