越年雪山テント泊

mukuri

2019年01月03日 20:40




明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。


年末年始は、テントを担ぎ2泊3日で南アルプス赤石岳登頂を目指してきましたが・・
結果は体力不足により2,711m地点の雪稜で敗退。

ここ一年まともに山を歩いていなく、
そんなパッと行ってスッと登頂できるほど、冬のアルプス3,000m峰は甘くないわなぁ~


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ルートは今回も大鹿村の釜沢~湯折ゲートから。





大晦日。

奥に目指す白い稜線を眺めながら、
凍てつく小渋川を何度も渡渉し、正午前に広河原小屋まで来ただけでもうバテバテバテ、
夕方には早くもシュラフに入り眠りについてしまったのでした。(汗)


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除夜の鐘が鳴る時間に起床し、







そこから約9時間 独り喘ぎ登り続け、
やっと尾根から森林限界を突破するも・・・







元旦の朝10時30分、すでに赤石岳山頂の右上に初日の出が昇っていた頃撤退を決意。







またしても敗退、冬の赤石岳。(標高3,121m)


せめて稜線まで登り切りたかったけど、新年早々敗退はしたくなかったけど、
風は穏やか快晴、雪質も悪くなかったけど、もう足が前に出なくなり気力も途切れてしまった。

理由は分かっている、日頃の運動不足、不摂生だな~

もっとちゃんと自分を律しないと。
元旦の雪山で思ったこと。



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途中に張っておいたテントで目覚めた1月2日の未明、





外に出ようとファスナーを開けたら雪がドバドバ入ってきて驚いた。
夜中に雪が降ったようだ。

戻る道がわかりにくくなったらイヤだなぁと不安になった。



=3



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うっすら残っていたトレースをたどって樹林帯を下り、河原を歩き、無事に橋まで戻ってきた。

ここまで来れば車まで あともう2時間、後はちゃんとした道があるので一安心。







新年2日目の太陽も眩しかった。
目指した白い稜線がもうあんなに遠い。

陽があたってきたことにホッとして、下ろしたザックの上に腰を下ろして休憩をした。


なんだか ただただシンドく辛い山行だったなぁ。
せっかくの雪山、寒く厳しいけど今度はもっと楽しみたいな。

・・そんなことを思いながら保温ボトルに入ったお湯をゴクっと飲んだ。
そのお湯は、2,711m地点の雪から作ったお湯。

それが食道を通って胃に落ちていったのでした。



-完-





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