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【1日目】
スタートは伊那市の仙流荘から。
下山もココに戻ってくる予定。
朝8時05分発のバスで北沢峠から広河原まで乗り継ぎ、広河原から歩き出し、
思ったより早く北岳肩の小屋テント場に到着できたので、
酒とメシとノンビリをたっぷり味わったのでした。
今日は一日ずっとガスガスだったけど 明日天気になぁれ~
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【2日目】
朝2時半に起床し、朝5時過ぎに北岳山頂(3,193m)でご来光。
ココからの 間ノ岳(あいのだけ)へと続くボリューミーな稜線がたまらない。
険しく深く、広くて遠く。素晴らしい造形美。
北岳山荘から中白根山を過ぎ、間ノ岳手前で振り返る。
気持ちの良い標高3,000mの稜線散歩♪
この日の行程はロング(18km、CT12時間)でもあり、
今回の山行のメイン日でもあったので、この日晴れてくれて良かった~
そして、南アルプスではまだ未踏だった3,000m峰、間ノ岳(3,190m)に初登頂~ (^^)/
さらに目指す、正面 農鳥岳(3,026m)も初めて登る3000m峰。
天気が良いことが嬉しくて、デカい眺望が気持ち良くて。
和かい風に揺れる稜線のトウヤクリンドウ
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ルート上にある農鳥小屋が近づくと少し緊張。ウケケケ。
「トイレ貸してくださいー」
「石垣のうら。」
薄暗い小屋の中で作業していた 農鳥小屋名物のオヤっさんがヌクっと振り向いて一言。
「おかりしまーす。」
あー緊張した。
ザックをデポさせていただき、農鳥小屋から約1時間で、
農鳥岳(3,026m)登頂(^^)/
ここから見る間ノ岳~北岳と・・
富士と雲海が実に素晴らしかった。
ゆっくり山の眺望と空気と、今自分がココに居ることを堪能したのでした。
やっぱり山はイイな。
ここから大門沢へ下るパーティーが多かったようだけど、
私は今夜は両俣小屋まで戻ってテント泊。
腕時計は10時20分。
さて立ち上がりますか。
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西農鳥岳まで戻ると正面に間ノ岳がデカイ。
同じ南アルプスの赤石岳や聖岳、悪沢岳もデカいと思ったけど、
この山もとびっきりデカい。
=3
農鳥小屋から再び重ザックを背負って、この間ノ岳の登り返しはきつかったなぁ。
記事はまだまだ続くしココらで休憩~
間ノ岳南斜面のチングルマ
=3
13時、三峰岳分岐まで来て仙塩尾根に乗り、北正面に明日目指す仙丈ヶ岳。
当初の予定は3泊4日、今夜は南の熊ノ平小屋にテントで3日目塩見岳ピストン。
4日目にこの主稜線を歩く予定だったのだけれど・・
明日と明後日は秋雨前線がビンゴ予報(TT)で急遽一日短縮の行程変更、
両俣小屋をめざし北へ向かったのでした。
=3
三峰岳北登山道脇のウラシマツツジ
樹林帯を誰とも会わず2時間30分、てくてく歩いて野呂川越に到着。
両俣小屋には14時50分着。
テントを張ったら小屋前の木製テーブルにて缶ビールでまったり。
小屋への宿泊客は5~6人、テントは私の一張りだけでした。
食事を終えるとぽつぽつ雨が。
することがなくて19時には眠りについていたのでした。
ZZZ
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【3日目】
朝はテントをたたく雨の音で目が覚めて。
目指すは仙丈ヶ岳~北沢峠への下山の日。
カッパ着て撤収、朝6時発=3
雨ガスの中樹林帯を進み
伊那荒倉岳通過~
ナナカマドの実が赤く色づく主稜線はずっと雨風ガス。
・・・っと ハイマツの海を進んだ先で
ライチョウのペア発見!
(写真はオスのみ)
雨とガスと風と疲れと寒さでへこたれていたけど元気が出たぞぃ。
ありがとうライチョウ。
=3
11時10分、ついに仙丈ヶ岳(3,033m)タッチ!
誰もいない山頂、
雨風びゅうびゅうで寒い寒い。
両俣小屋から辛抱の約5時間、長かった~
=3
身体が冷えてて温かいものが食べたかったので、
馬の背ヒュッテまで降りて来てアツアツおでん。
温かい小屋のストーブとで生き返ったなぁ。
さて北沢峠まではもうあと少し、ガンバロウ!
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・・ということで、私の夏休み。
晴れた稜線を、雨の樹林帯を歩いた静かな3日間。
南アルプス、南アルプス、デカくて長い山脈。
一部行程変更したけども、
登りたかった山に登れ、歩きたかった尾根を歩けた今回の山旅。
最終日は修行であったけどね。(^^;
-完-
*長文おつきあいありがとうございました。