南アルプス 赤石岳~悪沢岳 (後編)

mukuri

2015年11月05日 11:02




悪沢岳(=東岳)登頂を果たした後、荒川中岳を下る南斜面で遭遇できたライチョウ ♪
冬毛に換羽しはじめていたペア。もう冬支度なんだね~。

登頂も嬉しいけど、ライチョウに出会えた山行は それだけでさらに嬉しいものになる。

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【1日目はこちらから】


2日目、朝3時半に起床して、4時に荒川小屋を歩き出す。

目的は決めてある。
朝6時10分頃の日の出を、悪沢岳 (わるさわだけ/標高3,141 m) の山頂から見ることだ。


で5時半、途中の荒川中岳着=3



カラ身にもかかわらず、この日もペースが上がらない。(*_*;
昨日、沢靴で左のかかとが擦れ、一足一足に痛みが走るのが原因か。(という言い訳)


それでも、今日も暴&冷たい風の稜線を突っ込んでいって、



悪沢岳のシルエットを見ながら荒川中岳避難小屋で休憩~
この時間、もう悪沢日の出は間に合わんだろう。

・・・して、荒川中岳と悪沢岳の鞍部に下りながら考えていた。
もうじき日が出る。


御来光の富士山か。
朝焼けの赤石岳か。


これ以上進むと、両方を同時に見るのは角度的に無理になるので考えていた。
暴風の稜線上 進んで富士か、待って赤石か。



6時10分、選んだのは・・・



赤石岳。 昨日あの山頂に立った山。

日がさしはじめ、だんだん赤く染まっていく。


♪ 茜さす 赤石の山
 仰ぎ見よ 雄々しき峰を

脳内に流れる、我が母校の校歌。



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さあ 悪沢岳。


「これを攀じるだか?」 ポイントを抜けて・・・





日本百名山 標高日本第6位 悪沢岳 (荒川東岳)/3,141m 登頂ナリ!!





そして、ご来光シーンは逃したけど やっぱり富士山は富士山。
雲海を突き抜ける、日本一の美しいライン。







鼻水を拭いて






荒川中岳避難小屋まで戻ってきて、振り返る。

悪沢岳、デカかった 山。
悪沢岳、ナイス!名前がイイぞ!


そしてそこから北方面は、南アルプスの名峰群がずらりと素晴らしかった。




仙丈ヶ岳、塩見岳、ちょこっと甲斐駒ケ岳、間ノ岳、農鳥岳。
北岳は見えなかったけど、いつか登りたい山ばかり。

(あっ、仙丈ヶ岳は 昨年夏 に登ったー。 2回も。笑)


=3


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荒川中岳を下る南斜面まできて、昨日登頂した赤石岳が正面に。
この骨太の尾根からの赤石岳。カッコ良かった。





そこでライチョウ ♪



まだ暗い早朝、ここを登って来た時 声が聞こえていた辺り。 グェグェ~
カワユス ♪ カワユス ♪


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10時30分、荒川小屋で、ザックに荷物全部詰め込んだら さあ下山。
相変わらず かかとは痛いが歩くしかない。


大聖寺平から谷底を目指して下ろう。




=3






14時、小渋川まで下り切って稜線を振り返る。

念願の赤石岳、そして悪沢岳の二座の登頂。
BIGな山行に満足じゃ。

それにしても、この2日間誰とも会わない静かな山だったなぁ~


・・・と思いに浸りながら 沢を降りて行ったら



なんと 沢下流にhさんがいた。(笑)

南アルプス登山の 下山時 は良くお会いしますね~

もうヘロヘロだったけど、援軍のおかげで最後まで歩ききれましたよ。 (^^)/
この後 赤石荘で温泉→ 街で焼肉ですね!


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晩秋の、いや、初冬の南アルプス山行。

小渋川ルートで赤石岳に登ってこれた。 やった ♪




また登りたいな。
今度は、真っ白な冬毛のライチョウに逢いに。



 - 完 -





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