北アルプス 鹿島槍ヶ岳 赤岩尾根

mukuri

2015年10月22日 22:59


昨年の冬、吹雪の中敗退 した 北アルプス 鹿島槍ヶ岳。
その時 出会った男性が、赤岩尾根を登ってきて雪中テント泊し 登頂を目指すと言っていた。

冬の鹿島槍ヶ岳、私もその尾根をルートを知っておきたい。
今回はそんな下見山行。

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朝5時30分、出発は大谷原から。

駐車スペースは十分にあったが、冬季は車でここまで入れなくなって、
もっと手前の集落から歩くらしい。





朝陽があたり出す前の紅葉林道をゆく。





約1時間で西俣出合に着。


この堰堤トンネルで大冷沢を渡り、赤岩尾根に取りつく。
積雪が多くなればトンネルは通れなくなるだろうから、
きっと雪に埋もれた大冷沢を渡るのだろう。


この後、夏道は左に平行迂回、斜面に沿って樹林帯の中をジグザグに高度を上げていく。
途中ハシゴや急登が連続し、積雪量や雪質によっては かな~りハードになりそうな予感。



西俣出合から約1時間半で登り切ると、高千穂平に飛び出る。
開けているこの場所がテンバ候補地である。


北正面に鹿島槍ヶ岳を臨める場所であり、東も南も見通しが良い。

見通しが良いということは、風の強い日のテント泊はシンドイだろう。
であれば、テントは一段下にあった樹林のくぼ地に張るか。

しかし、真っ白な鹿島槍ヶ岳を見ながらの熱燗もいいよなぁ~


・・・そんなことを思いながら ここで一服。


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樹氷がつけば美くしいだろう白樺林の尾根道を登っていくと、
赤岩尾根の終点を告げる 冷乗越の標識と、冬季避難室のある冷池山荘が見えた。


雪でトレースがなくても、この角度でこの景色が見えれば、ルートは間違っていない。
てか、尾根を忠実にいけば外すことは無いと思うけども。


振り返って、左の白樺の下を抜けてきた痩せ尾根。
雪がつけばこのリッジはシビれるな。





このガレ場をトラバースに入る際、上から落石があった。(危)


雪崩もあるか、イヤな場所。



で、冷乗越 着。 
正面が鹿島槍ヶ岳 (2,889m。手前のトンガリは布引岳)


標準コースタイムでは6時間であるが、3時間30分で来れた。
まぁ、テン泊装備を担いでいないし、雪もないので参考タイムで。


今回は、赤岩尾根の下見であったが、思ったより早くここまで登れたので、
鹿島槍ヶ岳の山頂まで行ってみよう。






冷池山荘テント場先の池でサンショウウオ。

どこから来たのー
冬になるけど大丈夫ー?


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10時30分、登頂。


今年の5月 に続いて2度目の登頂 ♪


今回北峰まではやめておこう。


北峰から来た男性が、日陰の登山道には、先週降った雪がまだ残ってて滑るって言っていたし、
ココからの岩場下降はちとイヤラシイしね。


=3


冷乗越まで戻ってきて、赤岩尾根を見下ろす。
冬、無事登頂しこの景色を見ることができてるだろうか。





高千穂平からの鹿島槍ヶ岳。
秋の名残 ナナカマドの赤い実と鹿島槍ヶ岳。



ココでテントを撤収して下山になるのか・・・
冬晴れのこの景色を眺められたらいいな。



    そんなわけで赤岩尾根ルート、下見終了。

雪山を想定しながら歩いてみたけど、状況によっては無理だなぁ。 ・・・が感想。(^^; 


入山者が少ないルート、積雪量、雪質、天候、トレースの有無等によって変わるだろうけど、
特にラッセルになれば高千穂平までも行けないであろう。
いや、西俣出合までもたどり着けないか。

う~む。

アタックするなら、厳冬期は無理としても初冬か残雪期か。



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なんかスッキリしなかったけど、足元に広がる紅葉を見たら意思が固まった。




まだ秋なので冬になったら考えればいいや。
とりあえず下山しようと。(笑)



- 完 -




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