八ヶ岳連峰 横岳 行者テント泊

mukuri

2015年02月15日 23:01



早朝出発した美濃戸口から3時間で行者小屋に到着し、まずはテントを設営。
隅っこに 緑の ソロウインター。 テンバ 「同心の下」 完成~ ♪

 【 この後の行動計画 】
文三郎尾根 ~ 赤岳 ~ 横岳 ~ 硫黄岳 ~ 赤岳鉱泉 ~ 行者小屋テン泊
翌日: 行者小屋 ~ 美濃戸口

    いざいざ!

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文三郎尾根から阿弥陀岳分岐を過ぎ、赤岳登頂。

昨シーズン コワゴワ登った この主峰 も 今年は一行で登頂だ。(笑)



微風快晴。
この日もアウターは ニュウモラップフーディー で十分。


(赤岳山頂通過~)





(進行方向である 横岳~硫黄岳方向を見る)


この後赤岳展望荘を通過し地蔵尾根分岐へと下り、
いよいよ メインの横岳に取りついた。

楽しみ ♪


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まず雪壁を登り、佐久側の斜面をトラバース。
雪が締まっていてアイゼンがしっかり効いている感じ。





(高度が上がり、振り返って赤岳)





(雪と岩とアイスのミックス登山道。下る)

滑らないよう慎重に。
右手は岩角にホールド、剥がれないか注意して。





(諏訪側のトラバース)

ステップがしっかり切れている。歩幅を合わせていく。
山側に持つピッケルは、石突きをしっかり雪に突き刺し一歩一歩。




(越えてきたトラバースを途中のピーク から見下ろす)


この岩峰、これで半分くらい来たのかな。
緊張感が なんだか気持ちイイぞ。



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杣添尾根との分岐を過ぎると横岳山頂 (奥ノ院 / 2,829 m) が見えてきた。
穏やかな風がありがたい。

「イイ天気ですね~」
「もーね、最高。」

横岳ピークを越えてきた登山者と笑顔を交わす。









(最後のハシゴを登り・・・)





( ♪ )


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(山頂から硫黄岳方面へ)



この先の短いハシゴを降りるまでが、今回一番コワかった。
立って歩くのにビビが入り ハイハイポジジョンで足からズリズリと。






(カニの横バイゾーン。しっかり鎖につかまって慎重に通過)





(降りてきた 奥ノ院を振り返って。)


ふ~。

この時の思いったらなんとも。




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さて次なるは硫黄岳へ。


(ここから強風に)


途中、雪で埋まった硫黄岳山荘を風よけに エネルギー 補給。





(硫黄岳山頂)





(赤岩の頭から、歩いて来た赤岳からの稜線を)





(赤岳鉱泉小屋からの登り返し。ヘロヘロへばっていた頃)


腕時計を見ると、夕方四時。
撮影のしすぎ 体力消耗で、予定時間を1時間オーバーしてしまった。(^^;;



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無事 テンバ 「同心の下」 に戻り、
水場で500サーモス2本+湯たんぽに水を汲んでおく。



そして日没。 外気温マイナス10℃。



(行者のテント村の様子)




(バーナーが故障しパニック、覚悟したがどうにか復旧でホッ)


テント内で アツアツ鍋
そして 持ってきた焼酎とウイスキーをお湯で割って飲み干す。
ウマし。おつまみ忘れたのがイタかったが。




・・・20時、眠りにつくころ 隣グループのテントが騒がしい。
「早く外に出せっ!! 」

起き上がって換気窓から外を見ると、隣テントからオレンジの炎が上がっているのが見えた。
テント内に充満したガスに引火したらしい。

「シュラフが焼けて溶けた」
「みんな大丈夫か。火傷はないか。」

そんな声が聞こえてきた。



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(翌朝のテント内。 う~む、10時間も寝ていたようだ)





(テントの中から)

朝は晴れていたが、だんだん曇 → 雪に。
「ガス&風雪が酷い」 と、赤岳を目指して早朝発っていったパーティーが何組も戻ってきてた。







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雪降り続く中、南沢ルートから美濃戸口に無事下山。
ふー、ただいまだよ。



2015年2月、横岳の岩稜をついに踏破した。
そして厳冬期の南八ヶ岳 プチ縦走もできた。
雪山テン泊もやれた。

この冬の目標が、また一つ達成できた山行となったのでした。



      というわけで、これで 私が思う八ヶ岳連峰の 7座 に登頂。
北は蓼科山から、天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、そして南の権現岳まで。

残るはあと1ヶ岳。

できれば今冬中に登ってみたいものだ。
あっ、蓼科山 は途中敗退だったけどもね。(笑)



- 完 -




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下山の日、阿弥陀岳に向かったと思われる学生登山グループが道迷いから遭難し、
残念ながら 若い2人の命が失われました。

9月の御岳山噴火の時もそうでしたが、自然相手の遊びはいつでも危険を伴っていると、
改めて思った山行でもあったのでした。


ご冥福をお祈りいたします。






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