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文三郎尾根から阿弥陀岳分岐を過ぎ、赤岳登頂。
昨シーズン コワゴワ登った
この主峰 も 今年は一行で登頂だ。(笑)
微風快晴。
この日もアウターは
ニュウモラップフーディー で十分。
(赤岳山頂通過~)
(進行方向である 横岳~硫黄岳方向を見る)
この後赤岳展望荘を通過し地蔵尾根分岐へと下り、
いよいよ メインの横岳に取りついた。
楽しみ ♪
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まず雪壁を登り、佐久側の斜面をトラバース。
雪が締まっていてアイゼンがしっかり効いている感じ。
(高度が上がり、振り返って赤岳)
(雪と岩とアイスのミックス登山道。下る)
滑らないよう慎重に。
右手は岩角にホールド、剥がれないか注意して。
(諏訪側のトラバース)
ステップがしっかり切れている。歩幅を合わせていく。
山側に持つピッケルは、石突きをしっかり雪に突き刺し一歩一歩。
(越えてきたトラバースを途中のピーク から見下ろす)
この岩峰、これで半分くらい来たのかな。
緊張感が なんだか気持ちイイぞ。
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杣添尾根との分岐を過ぎると横岳山頂 (奥ノ院 / 2,829 m) が見えてきた。
穏やかな風がありがたい。
「イイ天気ですね~」
「もーね、最高。」
横岳ピークを越えてきた登山者と笑顔を交わす。
(最後のハシゴを登り・・・)
( ♪ )
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(山頂から硫黄岳方面へ)
この先の短いハシゴを降りるまでが、今回一番コワかった。
立って歩くのにビビが入り ハイハイポジジョンで足からズリズリと。
(カニの横バイゾーン。しっかり鎖につかまって慎重に通過)
(降りてきた 奥ノ院を振り返って。)
ふ~。
この時の思いったらなんとも。
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さて次なるは硫黄岳へ。
(ここから強風に)
途中、雪で埋まった硫黄岳山荘を風よけに
エネルギー 補給。
(硫黄岳山頂)
(赤岩の頭から、歩いて来た赤岳からの稜線を)
(赤岳鉱泉小屋からの登り返し。ヘロヘロへばっていた頃)
腕時計を見ると、夕方四時。
撮影のしすぎ 体力消耗で、予定時間を1時間オーバーしてしまった。(^^;;
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無事 テンバ 「同心の下」 に戻り、
水場で500サーモス2本+湯たんぽに水を汲んでおく。
そして日没。 外気温マイナス10℃。
(行者のテント村の様子)
(バーナーが故障しパニック、覚悟したがどうにか復旧でホッ)
テント内で
アツアツ鍋。
そして 持ってきた焼酎とウイスキーをお湯で割って飲み干す。
ウマし。おつまみ忘れたのがイタかったが。
・・・20時、眠りにつくころ 隣グループのテントが騒がしい。
「早く外に出せっ!! 」
起き上がって換気窓から外を見ると、隣テントからオレンジの炎が上がっているのが見えた。
テント内に充満したガスに引火したらしい。
「シュラフが焼けて溶けた」
「みんな大丈夫か。火傷はないか。」
そんな声が聞こえてきた。
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(翌朝のテント内。 う~む、10時間も寝ていたようだ)
(テントの中から)
朝は晴れていたが、だんだん曇 → 雪に。
「ガス&風雪が酷い」 と、赤岳を目指して早朝発っていったパーティーが何組も戻ってきてた。
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雪降り続く中、南沢ルートから美濃戸口に無事下山。
ふー、ただいまだよ。
2015年2月、横岳の岩稜をついに踏破した。
そして厳冬期の南八ヶ岳 プチ縦走もできた。
雪山テン泊もやれた。
この冬の目標が、また一つ達成できた山行となったのでした。
というわけで、これで 私が思う八ヶ岳連峰の
7座 に登頂。
北は蓼科山から、天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳、そして南の権現岳まで。
残るはあと1ヶ岳。
できれば今冬中に登ってみたいものだ。
あっ、
蓼科山 は途中敗退だったけどもね。(笑)
- 完 -
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下山の日、阿弥陀岳に向かったと思われる学生登山グループが道迷いから遭難し、
残念ながら 若い2人の命が失われました。
9月の御岳山噴火の時もそうでしたが、自然相手の遊びはいつでも危険を伴っていると、
改めて思った山行でもあったのでした。
ご冥福をお祈りいたします。