青と白銀の蓼科山 (敗退)

mukuri

2014年12月22日 17:39



蓼科山を目指したの一番の目的は、「樹氷」 を見ること。

この日の登山道は、美しい青と白銀の世界が待っていてくれた。
強風で登頂はできなかったけど、全く残念感のない山行だったのでした ♪

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朝、しらかば2in1スキー場から見た 蓼科山。
八ヶ岳連峰の北端に位置する、標高2,530mの円錐形の山であり、日本百名山のひとつ。

今日はあそこまで登るんだな。





    この後向かったスズラン峠の女乃神茶屋登山口の駐車場は、朝9時半の時点でほぼ満車。(汗)

積んであった スコップ で雪をかいて どうにか1台分のスペースを確保し無事駐車できたけど、
登る前からかなりの体力を消耗~

そして朝10時スタート。


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登山道にはしっかりとしたトレースが。




ツルツルでもパウダーでもない良く締まった雪道に、つぼ足でグリグリと歩いていく。




うわぁ~ !!




昨日降ったのだろう雨? みぞれ? の恩恵なのであろうか。
青空に樹氷がクリスタルに輝きキレイだ~


たまらん。


何度も立ち止まり 見上げては撮影。
前に進まない。(笑)




それにしても、晴れた日の樹氷の登山道は 気持ちが良い。







急な斜面で標高を稼いで振り返ると、、正面奥に南アルプス、左には八ヶ岳連峰の山並みが。
だいぶ高度感が出てきたな。



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その後も青と真っ白な世界を登っていく。





幸徳平 (標高約2,150m付近) からは、急な登山道を直線的に登っていく。
足にキツイがコレが良い。登ってる感がある。

ロープウェイで 北横岳 も考えたけど、
快晴の天気予報に雪の中をがっつり歩きたかったのだ。





振り返って、さっきまで雲がかかっていた南八ヶ岳オールスターズをパチリ。




真ん中が主峰 赤岳 (標高2,899m)。

昨シーズンは あの 山頂 に立った。
ハードだったけど充実感があったなぁ。
うんうん。

今まで自分の足で登頂した山を眺めるのって、なんて自己満足に浸れるのだろう。(笑)



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正午過ぎ、縞枯れ地点に近づくと、突風と共にガスが出てきたり、
ダイナミックに雲が動いてまた晴れたりと、忙しい空模様になって来た。






しかし、晴れると目の前はまたこの景色が広がる。





前進~



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森林限界を登りきると、ゴロ岩帯に抜け出た。
今朝、スキー場から見上げたこの山の、大体あの辺までは登ったのであろう。





しかし、遮るものがなくなったそこからは強風ゾーン。

冷たい強風が顔をたたく。
冬山はやっぱり寒い。
気温-7℃。


さっきすれ違った男性二人が、言っていた、

「山頂は風が強くて寒くて、3分しかいられなかったですよ。」






その意味が納得できる強風と寒さのため、ココで撤退を決意。

無理せず引き返そう。
山頂まで、直線距離であと約300m、標高であと30mの地点。







そこから広がる眼下には、
ちょうど雲の切れ間から射した光が、北横岳の斜面を輝かせていた。




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下山は毎度、ヨロヨロと サクサクと早い。






あっという間に駐車場へ帰還。




出発時には20台ほどあった車は、すでに私の車のみであった。



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山頂まで到達できなかった今回の山行。

登山的には敗退なのだろうけど、
目的の樹氷が見られて満足な山行だったのでした。






     春の桜、夏の蛍、花火、秋の紅葉、そして冬の樹氷。

季節を感じる、私が好きな風物詩。


そして雪山、やっぱりキレイで気持ちが良い。
ただし、この日みたいに晴れてくれればだけどね。(笑)



- 完 -


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