種池山荘~鹿島槍ヶ岳 (敗退)

mukuri

2014年11月28日 23:02



【北アルプス 種池山荘~鹿島槍ヶ岳(南峰)まで】 約7㎞、標準CT 4時間30分 (往復9時間)。

初の雪中テント泊 2日目は、鹿島槍ヶ岳を目指して早朝出発するも、
結局 布引岳 にも届かず敗退ス。(^^ゞ

鹿島槍ヶ岳、遠かった~


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初日の記事は こちら からどうぞ。



      朝3時30分、機内モードの携帯アラームで起床すると、テント内は0度。外は-4度。




寒いけど、意外と寒くない。痛い寒さではないぞ。


昨夜のテント内も0度。
マットを二枚重ね、800FPのシュラフに潜り込んだら 暑くて暑くて寝付けず、
結局 象足、ダウンパンツ、ニュウモラップ を脱いで寝た。

昨夜の揺れもコワかったけど無事に目が覚めた。 
酸欠も無く無事に目が覚めた。


夜が終わって良かった~
意外と良く寝れたし。



さて、温かい朝メシ(餅入りラーメン)を食べて 鹿島槍ヶ岳を目指して歩くぞぉ~
そのためのお湯作りを開始しよう。




・・・と思ったけど、
ワカンを確認したらベルトの部分が凍ってカチコチ。(汗)


1回目のお湯は、プラティパスに入れその解凍用熱源に使用だな。冷めても下山用の飲料水になる。

行動中に温かいコーヒーも飲みたいので、昨夜作って入れておいたTHERMOSのお湯を沸かし直す。

往復9時間行動するには飲料水がまだ足りないか。
さらに雪からお湯作って、もう一本のTHERMOS500mlボトルへ。


・・・4回目で、やっとラーメン用のお湯づくり。
大丈夫、まだ雪はたっぷりあるし。(笑)




雪山テント泊、朝忙しいのは雪からの水作りだった。


翌朝少しでも楽になるよう、次は夜もっと水を作っておこう。
湯たんぽに入れておけばそのままシュラフinで温かいし、翌朝沸かすだけで早いな。

暑くて脱いだ衣類はもっと減らせるだろう。
でも、昨夜は覚悟してたほど気温が下がらなかったから、やっぱりこの量必要か。
湯たんぽがあれば上下1枚づつ削れる ?


燃料ガスは、昨夜分とこの時点で250カートリッジ1缶で余裕。 頭にメモメモ~


・・・っと、ラーメンがのびてしまう。(笑)



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朝5時、やっと 出発 !!
隣テントの3人パーティーはまだ準備中。

目標は鹿島槍ヶ岳 南峰。


いざ。




ヘッデンをつけて、真っ暗な中 昨日のmyトレースをたどる。



昨日散歩しておいて良かった~




爺ヶ岳南峰は昨日登ったのでスルーし、中峰に向けトラバース道を。








中峰に立ち、トレースをたどりながら爺ヶ岳北峰を過ぎたあたりで・・・




東からオレンジの光。

朝が来た !




時間は朝6時30分、歩いて来た稜線を振り返る。



種池山荘がもうあんな遠くに。 来た !
今まで暗くてよく分からなかったけど。




7:10 冷乗越 (赤岩尾根分岐) 到着。



鹿島槍までまだ4㎞も? 
この雪登山道、あと2時間で届くのか。

後ろに冷池小屋が見える。
まずはあそこまで。


テント撤収&下山を考えて、9時に登頂できなければ撤退と決めていた。





7:30 冷池小屋 (閉鎖中/冬季避難室アリ) 着



雪が締まっているので、ワカンを外し、アイゼン装着し再び歩き出す。

行けるか。


目指す鹿島槍は、ますます濃くなってきたガスの中だけど~ (*_*;





8:00 冷池山荘テント場通過~ 


通過はしたものの、相変わらずガスガス。
風が出て小雪も舞ってきた。

このまま登っても眺望は無いだろう。




立ち止まって頭の中で所要時間を計算した。

9時登頂、13時テント場戻り、撤収に1時間として下山に3時間。17時か。
出来ないことはないが、せっかく鹿島槍に登るなら天気のイイ時がイイよなぁ。


「そんなに急いで登ったら、直ぐに登りたい山なくなっちゃいますよ〜」
・・・南の方から、hさんの声が聞こえたような気がした。(笑)


吹雪いて来た中、その場で立ち止まったまま まだ考える。


鹿島槍ヶ岳登頂、う~む。


すでに爺ヶ岳リベンジ登頂は達成ができている。
そして、一番やりたかった雪中テント泊ができたのでもういいんじゃ?。


・・・そう思ったら、登ろうとしていたエネルギーが一気に引いていった。



    撤退 !







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冷池山荘まで戻り、2階にある冬季避難室を下見に覗くと、単独ハイカーの男性が休憩中。



「どちらから登ってきたんですか。赤岩尾根 ? 」


「そうですよ~」

そう言って地図を広げてくれた。


「この辺 (赤岩尾根 高千穂平?) の樹林帯にテントが張れるんですよね。」


ニヤリ。


鹿島槍アタック前の貴重な時間をありがとうございました。



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さあ、テント場へ戻れ~




風びゅうびゅう。



さらに昨日からの行動でバテてしまい、10分歩いては少し休むを繰り返す。

ふぅ~。。。


ウエストポーチのポケットからチョコを出してベホイミ。



色々理由つけたけど、結局体力的に行けなかったんじゃ。(苦笑)






11:00 種池山荘脇のテントへ帰還。





12:00 撤収完了、あまり軽くなってない(汗)、ザックを背負って下山開始。

さらば種池山荘、そして 「猫耳のテンバ」 、一晩ありがとう。



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下山は、雪が締まっていたので早々にワカンをはずしツボ足で。
昨日朝イチで自ら切ったステップを下っていく。





この谷筋、平行トラバース??
私は来る時、コワくて大高巻きしたけども。

みんなが歩いているので、私もありがたく利用させてもらった。




13:30




かなり下ってきた頃、昨日から見下ろしていた稜線が雲間に覗いた。

この時、「あの高さまで登って泊まってきたんだなぁ」 って実感した。



行ってこれた。やれた。


鹿島槍ヶ岳には届かなかったけどね。(^^;




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14:00 無事車に到着。(^^)/



初の雪中テント泊、不安で心配なことも多かったけど、
現地で出会った皆さんのおかげで、精神的にも助けられ無事完遂。

夜の地震にはビビったけど、気温も高めでありがたかった。


次回はもっとマイナス気温の世界を経験してみてもいいいかなぁ。
私もだんだんM男だ。(笑)



さてと、大町温泉郷で温泉に浸かって 解凍&サッパリして帰ろう~




- 完 -





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