「 あまかざり ?? どのへん ? 」
「白馬村を過ぎて、小谷(おたり)村です。もう新潟県との境の。」
「そうなんだ。行ったことないなぁ。秋になったら行ってみようかな。」
なにより 《 あまかざり 》 という名の響きの良さに魅かれた。
そしてそこには、横顔しか見せない少女がいるという。。。
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日本百名山 雨飾山。 (amakazari - yama)
長野県北安曇郡小谷村と新潟県糸魚川市との県境にある、標高1,963mの山である。
片道4㎞&約3時間の One day ルート。
途中、沢渡りあり、岩場の急登あり、ハシゴ場あり、尾根歩きありとなかなか手強いルートであった。
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登山口からは、整備された木道を歩く。
その後すぐ急登となるが、
ブナの巨木が立ち並ぶ豊かな森からは、甘く、そしてほのかな酸味が漂ってくる。
私はこの匂いが好きだ。
足元からは、さくっ、さくっと乾いた落ち葉を踏む音が心地よい。
目から耳から鼻から、マイナスイオンとフィトンチッドの登山道。
う~ん、心が平穏になるなぁ~
10月下旬、紅葉のピークはもう過ぎているのは承知の上だったけど、
所々、まだ鮮やかなトンネルとなっていてくれたのも嬉し ♪
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澄んだ空気の山頂からは、
遠くに 冬色が始まった立山連峰、
近くに 秋色がだんだん降りていく山麓を眺めた。
秋から冬への移り変わりは、特に季節をダイレクトに感じられると思う。
少し前は、ここの山腹まで紅葉がキレイだったんだろうな。
もう少しすると、この景色も 一面白銀に変わるんだろうな。
な~んて物思いにふけっていたら、
ワイワイ団体さんが上がってきて山頂が賑わってきたので そそくさと下山。(笑)
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荒菅沢まで下りて来た。
登山道に沢があるのがイイ。 なにより沢の音がイイ。
そしてそこは、たいがい景色が開けているのでね。
なので 朝ここを通り過ぎた時から、ランチはここでと決めていた。
そして、もちろん沢を登ってゆく。(笑)
登山道が見えなくるまで登ると、そのグラデーションの沢脇に腰を下ろして
秋たっぷりの
山ごはん をのんびり味わった。
美味し ♪
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気持ちの良い秋晴れに、雨飾の少女の横顔も笑顔に見えた山行。
また来年、この季節に登ってみたいな。
「雨飾山、どうでした?」
明日職場で、Se子ちゃんに聞かれたらこう答えよう。
「いい山だったよ。」
でも、聞かれる前に自分から言っちゃうんだろうなぁ~。(笑)
- 完 -