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中央アルプス、約50年前に地域絶滅してしまったライチョウ。
しかし環境省の「ライチョウ復活プロジェクト」により、
2020年8月には20羽、2021年8月には50羽、
そして2022年10月には
100羽にまで個体数が増加 してきたというここ中央アルプス。
最近中央アルプス北部の将棋頭山稜線付近で「白いライチョウ」の目撃情報も出始め、
私も会いたくてロープウェイに乗り込みました。
千畳敷カールから毎度の八丁坂をゼイゼイ登り切り、
主稜線から進んだ中岳 (標高2,925m)から振り返る宝剣岳~空木岳方面の景色がお気に入り。
麓は桜、山は雪。
そして出会えるか白いライチョウ。
中岳を登りきるといったん下りながら正面に木曽駒ヶ岳(標高2,956m)。
奥に木曽御嶽山(標高3,067m)。
左手には、
2022秋にライチョウ探し に行って不発だったピラミダルな三ノ沢岳(標高2,846m)が。
ここ高山帯も雪解けがすすみ、ところどころハイマツが顔を出している。
2016年の3月下旬、北アルプス乗鞍岳で雪解けるハイマツ帯で
ライチョウに遭遇 できた。
ライチョウは、冬の間は標高の低い場所に降りていて灌木帯で過ごしている。
だんだん雪が解けてくると、地面を這うようにおおう高山帯の常緑矮性低木が顔を出し、
採食ができるようになる。
採食ができるようになると、ライチョウのオスは繁殖なわばりを確立するため
高山帯へ移動し始める。
なわばりを持たないメスは、オスに遅れて高山帯へ戻っていくという。
つまり、気の早い(繁殖に旺盛な)オスライチョウがもう登ってきているかもしれない。
100羽もいれば、きっと1羽でもオスライチョウに出会えるかもしれない。
そんな期待感の中、感度を高めながらの進軍。
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ライチョウに出会えないまま 木曽駒ヶ岳登頂。(標高2,956m)
まあよい。
ここからの北方面への稜線界隈が今回の核心部なのでね。
少し休憩してから再び進軍=3
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「いたっ!」
…と思ったら 首を伸ばしているかのようなライ雪塊。
今度こそ
「いたっ!!」
…と思ったら 動かない三角錐の雪突起。(汗)
結局今回も遭遇できず(涙)、
まだ雪に埋もれた頂上山荘脇で麻婆鍋からのマーボー麺を食べて下山。
=3
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ロープウェイ乗り場売店にいた ぬいぐるみ。
ライチョウ かわいい。
残雪の4月上旬中央アルプス。
これから6月に向け 越冬したライチョウ達は繁殖の季節。
7月下旬にはヒナが生まれ、稜線では新しい生命を連れた家族に会えるかもしれない。
また来よう中央アルプス。
次回会えなかったらぬいぐるみを買うぞ。(笑)