立山室堂・ペア雷鳥 (前編)

mukuri

2016年06月08日 23:38




北アルプス 「南の重鎮 穂高岳、北の俊英 剱岳。」 by 深田久弥

雨天を覚悟していた2日目、別山乗越手前から望む剱岳 (2,999m)。
朝陽を浴びた 「岩と雪の殿堂」 が、6月の青空に聳えていた。

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立山 室堂 (たてやま むろどう)。

私はまだこのエリアに行ったことがなかった。

「いつかは剱岳登頂! 」 のために一度行っておきたかった。
一度行って、先ずこのエリアの概念図を掴んでおきたかった。





長文になりそうです。反省してまーす。



今回の1泊2日のテント泊山行、概念図を掴むことがメインではあったが
初の立山室堂に楽しみと不安が盛りだくさん、


 1.北アルプス絶景スポット10、別山からの剱岳を見たい
 2.ここなら高確率で雷鳥に会えるはず
 3.ゼブラにはまだ早いか
 4.立山主稜縦走含め周回する
 5.室堂まで 一人で乗り継ぎできるかな(笑)
 6.温泉もあるんだって!
 7.天気予報は崩れ気味
 8.初めての場所でのテント泊はいつだって不安


いざ!


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【1日目】


長野県大町市 扇沢から室堂までは、
トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、再度トロリーバスを乗り継ぐ。

時間にしてトータル約1時間45分、往復の乗車料金は9,050円。




hさん、「乗り換えのしおり」 ありがとうございました。(^^)/



朝9時過ぎに無事室堂に着いたが、
室堂バスターミナル建屋から外に出られず1階をウロウロ。(汗)
出口は3階からだと分かるまで焦りまくってしまった。





さあ室堂平、いきなりライチョウのお出迎えか!
・・・って、そう思い通りにはいかんわな。

右が立山 (実際に立山という山は無い) であろう。
あの稜線を右から左に歩くのね。



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先ずは右手にまっすぐ、
雪渓を緩くトラバースしながら一ノ越 (一ノ越小屋) へ。





そこから ガレた急登登山道をヒィヒィ 雄山 (標高3,003m)へ。


さらに大汝山(標高3,015m)。







続けて 富士ノ折立(標高2,999m)まではあっという間。



これで立山主稜制覇♪

そしてその稜線から見下ろす室堂平・雷鳥平、ナイス ゼブラ!




(クリックで拡大します)



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真砂岳 (標高2,861m) 前後は気持ちの良い稜線登山道、
しかし、別山 (南峰2,874m) への最後の登りがキツかった。




キツかったが、雲が出てきたので急がねば。
ここまで頑張って歩いてきて、別山からの剱岳が見られないと切ないのでね。


ここが頑張りどころ!とスイッチが入ったので一気に別山南峰へ抜け出た!








間に合った 剱岳 (標高2,999m) 。
真正面に重量感。凄い凄い凄い。


ココからのコレが見たかった ♪



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さて13時、別山乗越 (剱御前小舎) から剱澤小屋のキャンプ場まで降りて
テントを張ろうと思っていたけど・・・






別山南峰山頂の雪渓に見つけた幕営跡?雪洞跡?。

剱岳が眼前、ここにテント張れるんじゃ?



風はなんと無~微風。

この時期、まだ3,000m級の稜線の夜は寒いかもだけど、
重くて嵩張ったけど冬用シュラフを担いできている。上下ダウン着もある。

スコップもあり整地できる。
マットがZライトだけど、雪面の冷気に耐えられなかったら
二つ折りにして背中~お尻をガード、両足はザックに突っ込めば凌げるか。

水はある。室堂バスターミナルの水道蛇口から4L担いできた。
(おかげでザックの重量は20キロ超になっていたけども(^^;)

なにより剱澤小屋のキャンプ場まではまだ遠そうなので、もう歩きたくない。(本音)




・・で、ライズ1 設営 (^^)/








素晴らしすぎる一等地。






谷に転げ落ちないようにせねば。



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担いできた缶ビールをプシュっとあけて 剱ビール。

まったりしていたら
やっぱりそこらじゅうがガスに包まれてきたのでテントに入って夕食。

17時にシュラフに潜って就寝。


zzz。





19時頃一度目が覚めた。
外に出るが寒くない。ガスも抜けていて夜剱。






眼下の剱沢方面から、
グェ~グェ~とライチョウ達の鳴き声が 谷風に乗ってここ稜線まで届いてきた。

良い夜。

やっぱりいるんだなぁ、ライチョウ。
明日は会いたいな、ライチョウ。


再びシュラフに入ると、その声を聴きながら知らぬ間に眠りについていた。


Zzzz。



二日目 (後編) に続く。









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