------------------------------------------------------------------------------------
スタートは早朝3時30分、扇沢Pから柏原新道を登る。
この道は、
昨年の冬 に3回歩いている。
なのでヘッデン歩きでも不安がないぞ。
そして、その時見上げながら歩いた稜線アーチが素晴らしかったのを今もはっきりと覚えている。
(平成26年11月中旬撮影 左から冠雪の針ノ木岳~スバリ岳~アーチ~赤沢岳)
今日はそこを歩く!歩ける!
------------------------------------------------------------------------------------
=3
・・・で、約2時間45分で種池山荘着。
ガス&小雨で朝焼けも眺望もほとんどなかったけどやむなしじゃ。
昼前には天候回復の予報を信じ、さあ、6つの山頂を踏める稜線コースのスタート、
目指すは最終ボス 蓮華岳。 (れんげだけ/2,799m)
・・・で、まずは1つ目、最初のピーク
岩小屋沢岳 (2,630m)を目指して稜線を南へ。
あのガスガスの中のピークが山頂であろう。
=3
岩小屋沢岳を越え、2番目に目指すは右奥のピーク、
鳴沢岳。(2,641m)
雨がやみ、富山側からガスがはれてくると 美しい稜線ラインが眼下にのびているのが見えてきた ♪
(途中の小屋は新越小屋)
=3
鳴沢岳を過ぎ、3座目はあのてっぺん
赤沢岳。 (2,678m)
ガスに浮かんでくる山稜が、ラピュタっぽくてグッとくる。
=3
と、途中で 自分の影に虹の後光がさす ブロッケン現象が現れた!
初めて見たブロッケン現象に興奮し、思わず ベルリンの赤い雨をやってしまった。(笑)
=3
8時30分、赤沢岳を登り切るとさて、次は4つ目のピーク
スバリ岳。 (2,752m)
この区間がちと長そうだが、大好きな稜線歩き、
そして歩きたかった
アーチ区間 に気持ちは高揚、足取りは軽いぞ~
そういえば、さっきすれ違った朝から5人目、オレンジ色ザックのオヤジさんから声をかけられた。
オヤジさん 「どこからか―、 種池からかー。」
m 「いえ、朝イチで扇沢から。」
オヤジ 「で、どこまでよ。」
m 「針ノ木からレンゲやって、そのまま扇沢に下山です。」
オヤジさん 「なに? 日帰り? よーやるわ。2日かけるコースだぞ。」
m 「はははー。(私はヘンタイですので) まあ、行けるだけ行きますよ。」
さあ、スバリ岳に向かおう。
私は最初、「ズバリ」 岳と見てしまった山だ。(苦笑)
=3
----------------------------------------------------------------------------------
(スバリ岳)
コルからの傾斜がきつかったが、休み休みジグザグ登って・・・
登頂 ♪
眼下の黒部湖を見ながら休憩、
どら焼き2個 (カスタード&マロン) でスタミナ補給完了。
=3
そして目指すは5座目の
針ノ木岳。(2,821m)
そこまでの稜線もゴツゴツとアップダウンが手強そう。
それが良い。だから良い。この手強さが私の中のナニカを掻き立てるのだ。
・・・で、
10時40分、針ノ木岳 登頂!
本日のナンバー2 踏破 !
(標高は№1ですが。)
しかしここで 標準×0.7で作って来た “ これで歩けよ自分コースタイム” の貯金が少なくなって来た。
朝3時半から登り始め だいぶ疲れが出てきたか。
ココ針ノ山頂でもう一回休憩だ。
記事も長くなってきたしね。(笑)
持ってきてたサーモスのホットコーヒーで温まりながら、
セブンで買ってきた大福を2個取り出し頬張る。 ウマし。
それにしても、歩いて来た稜線を振り返るこの時間って、たまらんなぁ~
========================================
さて、立ち上がり ザックを背負って歩き出す。
朝からずっとガスで見えなかった、ラスボス
蓮華岳 (左) の山容が見えてきている。
うへ、まだあんな遠いや。
=3 =3
鞍部にある針ノ木小屋を通過し、蓮華岳への登山道を登る。
脇には紅葉のティングルマ。
=3
登頂まで、2つ? 3つ? のニセピークに心折れそうになったけど・・・
12時30分 蓮華岳 ツモ ♪
本日の最終6座目、無事目的達成~ (^^)/ 長かった。
針ノ木小屋まで戻る途中、
朝歩いて来た稜線の二段奥に、雲空に聳える デカイ 山の塊が見えた。
立山連峰 剱岳。(2,999m)
いつか挑んでみたい 「試練と憧れ」 の山。メラメラ。
----------------------------------------------------------------------------------
針ノ木小屋まで戻ってきて、後は針ノ木雪渓沿いに下って扇沢Pへ。
=3
途中、登山道の脇になんとまだ花が残っていた。
ヨツバシオガマ と ウサギギク。
どちらも、
7月の薬師岳 で花の先生に教えてもらった花だ。 インプットできていたぞ。(笑)
きっと雪渓沿いで涼しいので、今時期に咲いているんだね。
でももう少しで山は冬、雪が降ってきちゃうよ~
=3
ナナカマドのトンネルをくぐりながら・・・
・・・紅葉と一緒に扇沢まで降りていく。
これが意外に長かったケドネ。(^^;
=3
無事扇沢Pに戻ってきて腕時計を見たら 夕方4時を回っていた。
約13時間、ロングだったけど良いルートだった。
稜線をたっぷり歩けたし、天気もまぁまぁだったしね。
北アルプス 後立山南端部にある
「忘れられた稜線」。
そこは、稜線好きにはたまらない
「忘れられない稜線」 となったのでした。
最後にコレ↑を書きたかった。(笑)
- 完 -
長文最後までありがとうございました。m(__)m