中央アルプス 将棋頭山

mukuri

2023年07月22日 09:17




7月中旬、中央アルプス。
将棋頭山(しょうぎがしらやま/標高2,730m)山頂先の稜線で出会えた雌ライチョウ。

今、中央アルプスにはライチョウがいる。
私にとっては「ライチョウに出会えるかもしれない」と思えるだけでも登る目的になるなぁ~


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まだ梅雨明けぬ7月中旬。

ロープウェイを降りると木曽駒ヶ岳に登ると思われる人の列が。






ガスガスで景色が見えない中、楽しみといえば足元に咲く夏山の花々。




八丁坂の脇に咲くハクサンイチゲ。

霧雨を浴びてのスケスケ具合がいい感じ。







ゆっくり登ること2時間、頂上山荘のテント場に到着し、
強風と雨の中設営すると なにはともあれまずは担いできた缶ビールでおつかれ山。






テントの中でだらだら夕食を食べたら、
シェラカップでお湯を沸かして焼酎お湯割りへ移行。

固形燃料を燃やしただけだけど、ミニキャンプをしているみたいで楽しいぞ。






ずっと強風&霧雨だった中央アルプス1日目。
テントはずっとバタバタと。


明日は朝から晴れマークが並ぶ天気予報だったけれど、
スマホ画面にはだんだん曇りマークが増えてきてるではないか。ヤマテン~





天気(予報)がコロコロ変わるのは山の常、いつも思い通りにはいかんわな。

明日行動用のアタックザックにカッパ上下を入れて20時には就寝。



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翌朝6時過ぎに起床。

御来光は無し。
風とガス有り。



今回もZライトソルとエアーマットの二重床+耳栓のおかげでか熟睡。
もうすっかり山や沢では(なぜか)ぐっすり寝られる体質に。





朝食(敷いた刻み野菜の上に、ボイルしたシャウエッセンと炒めたスクランブルエッグを乗せて、トマトケチャップ&マヨネーズをかけ塩コショウを振って、焼いた食パン2枚で挟んだやつ+コーヒー)で腹ごしらえを終えたら、アタックザックを背負ってガッスガスの稜線を北上。


途中、「ライチョウを守るため、稜線に登ってくるサルの追い払い」を環境省からの委託を受け行っているというお兄さんに遭遇。
この地道な活動がライチョウを守っているんだな。

お疲れ様です。



「サルはいませんでしたが、さっき行ってきた将棋頭山の山頂にライチョウがいましたよ。」

期待!


私も将棋頭山や行くまでにライチョウに会えたらいいな。
そして晴れてくれたらいいな。


=3






テント場から約2時間(概ね下り)、将棋頭山頂着。
ライチョウに出会えないまま将棋頭山についてしまった。(汗)


この山への登頂は2020年、雪山2月に桂木場から登って以来3年半ぶり。
あの時は烈風と寒さで凍えていたっけ。


2020/03/02
 2月の中央アルプス。朝6時30分。暖冬と言われているものの・・





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11時過ぎ、山頂でそんなことを思っていたらガスが僅かに抜けてきた!

山頂直下の西駒山荘の赤い屋根と、
歩いてきた稜線と三角錐の木曽駒ヶ岳(標高2,956m)が見えてきた!





このまま中央アルプスの稜線で梅雨明けか!!





・・と期待するも、辺りはたちまちまた厚い雲&ガスが立ち込め。

山の天気、そうは思い通りにはいかんわな。




・・と思っていたら目の前の登山道をテケテケ疾走していく茶色の物体が!




ライっ!






立ち止まったと思ったら、振り向いて座り 砂浴びしててカワユス♪

雛は連れていなかったけれど、中央アルプスでライチョウに出会えて感激。
中央アルプスでは半世紀前に絶滅したといわれていたライチョウに出会えて感激。


平成30年、ここ中央アルプスで1羽の飛来雌が発見されて以来、
関係者の努力もあって現在はその個体数は約80羽に復活。



ライチョウ。





毎回同じようなことを書いていますが(汗)、
やっぱりライチョウに会えた山行は嬉しくなるなぁ。


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・・ということで、まだ梅雨明けぬガスの週末の稜線を足取り軽くテント場に戻り、
激混みですでに張る平地スペースが無くなったようなテント場を撤収、
すれ違いやらでおおいに時間をロスする登山道を降り、
1時間半待ちのロープウェイ&30分待ちのバスで下界に戻ったのでした~






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